Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

130メートルダッシュ

上堀川公園に子どもたちを連れて行って遊ばせる。息子は昨年11月7日*1以来2回目、娘は今回が初めて。

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児童公園としてはかなり大きなほうで、130メートルの周回遠路も設けられている。そこを子どもたちとリレーすることにして、久々に130メートルを本気でダッシュしてみた。コロナ禍以降運動不足が特に顕著になっている体にはかなりきつかったが、そのきつさを上回る爽快感を得られた。好天にも恵まれ、とても良い一日を過ごせた。

帰宅後は父のみGo To 昼寝! 9歳&4歳のパワーは53歳のオッサンがまともにつきあうには強力すぎるのだ。でも、最近、時々ふと切ない気分になる。娘ははや9歳。もし彼女が僕と同じように18歳で(大学進学を機に)家を出て、そのまま帰ってこない(遠方で就職する)と仮定すると、娘と一緒に過ごせる時間の半分がすでに終わってしまっていることになる。本当に1日1日を大切に生きていかないと。後悔のない人生を送りたい。(今年の抱負みたいになってしまった・・・)

【4892】

1期生同窓会(オンライン開催)&銀座湯

ゼミ1期生FCGMさんが「あしたのまち・くらしづくり活動賞」の内閣官房長官賞を受賞したことは、2021年10月14日の日記に書いた*1。1期生LINEはこの偉業を称える声で大賑わいとなった。それがきっかけで1期生の間で久々に密な連絡が復活し、2022年が2002年3月の卒業から20年という節目にあたることもあって、1月10日に同窓会を開催しようということになった。ところが、準備を進めている最中、オミクロン株による感染者の急増を受けて、対面での開催を諦めざるをえなくなり、結果的にオンライン(Zoom)での開催となった。

1期生は21名おり、連絡がついたのは10名だが、そのうち9名が参加してくれた。12時開始。僕は13時から15時まで参加。僕がいてはやりづらい話もあるだろうし、夕方に子どもたちを銀座湯へ連れていく約束をしていたので、少し早めに抜けさせてもらった。卒業から20年もの時間が経過しただけあって、それぞれの人生に大小様々な変化・浮き沈みがあったのは当然なのだが、だからこそ、こうやって旧交を温めることができるのは本当に幸せなことである。

銀座湯は2021年9月19日以来、約4か月ぶり。息子は初めて自分で自転車を漕いで行った。最近運転がうまくなってきている自覚があるせいか、やたら運転したがるのである。ただ、自転車にライトが付いていないので、暗くなる前に帰宅する必要があった。やはり銭湯はいいね。肩のこりが一気にほぐれる。子どもたちも銭湯が大好き。

【528】

19期生卒業論文報告会

19期生卒業論文報告会を開催した。

前回(18期生)はコロナ禍を考慮して、参加者を学生(4回生=18期生、3回生=19期生)に限定し、4回生のご家族には報告会を動画撮影したものを後日オンデマンド配信することで代替した。今回はコロナ禍がいくぶん沈静化したことを受けて、2年ぶりの対面開催を意気込んで準備していたが、ここ数日の新型コロナ感染者の急増(第6波?)により、直前になって雲行きが怪しくなってきた。どうするべきか? 悩みに悩んだが、結局、報告会本体は(感染防止対策の徹底を強く意識しつつ)対面開催とする代わりに、終了後の打ち上げのほうは残念ながら中止(弁当で代替)とした。*1

「対面開催」と上に書いたが、4回生のご家族に案内状を送付したものの、OB/OGへの案内は控えた。会場は例年よりもかなり広い教室を準備した。換気も徹底した。ひとえに密を避けるためである。19期生は16名だが、TKGS君が急な発熱で欠席となり、僕が代理でプレゼンターを務めた。それを含めた11本の卒論プレゼンに対して、昨年と同様に20期生18名がコメント・質問するという形式をとった。19期生のご家族の参加は(おそらく)6組で、それにOB(3期生)1名を加えると、総参加者数は50名弱くらいだっただろうか。

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19期生の卒論のクオリティは、総じて、例年と比べてかなり高かったように思う。「検索する」「調べる」よりも「考える」「こだわる」ことのほうを重視してくれた学生が多かったためであろう。振り返ってみれば、16名中女子が2名だけ(過去最少)というかつてない状況で先行き不安なスタートを切り、しかもコロナ禍のために合宿や合同ゼミも実施できず、不自由きわまりない環境でのゼミ活動を強いられ続けたわけだが、それでも毎回の授業が楽しみでならない学年だった。ひとえにそれはゼミ生の思考が柔軟性に満ちており、巨大な知的刺激を僕に与え続けてくれたためである。Zoomでの遠隔授業を余儀なくされた時でも、彼らのプレゼンは常に創意工夫に富んでいた。卒業論文の内容も、ゼミでの学びの内容を可能なかぎり反映させようと、創意工夫に富むものばかりであった。人間的に本当に面白いメンバーばかりであった。20期生のコメント・質問もクオリティが高かった。やっつけ仕事ではなかった。真剣勝負な質疑応答もあり、場が引き締まった。19期生と20期生の合同作業のおかげで、19期生卒論報告会は大成功をおさめることができた、と自信をもって言える。

今日で19期生としての活動は終了し、後は卒業式を残すのみである。もっと多くの時間を彼らとともにしたかった。その意味では不完全燃焼である。誤解を招きかねないことを承知であえて書くが、僕は19期生が本当に大好きだったので、もっとたくさん活動して、完全燃焼したかった。悔いがないと言えば嘘になるが、その埋め合わせの機会は卒業後の彼らとのつきあいのために取っておきたいと思う。

最後に、「卒論は受かった(単位修得)けど、講義科目のほうで単位が足りなくて、留年することになった」ということだけはご勘弁願いたい。

【9352】

*1:19期生は20期生選抜の面接官を務めてくれたものの、長引くコロナ禍のために交流する機会がなく、今日の打ち上げが唯一の公式な交流の機会であったが、またしてもコロナに阻まれた。本当に残念である。

2022年初出勤

2022年初出勤。授業も会議もないものの、やるべきことだらけ。

経済学史学会研究奨励賞審査報告書(first draft)の作成、研究用図書(立替払い分)の支出願書類の作成、卒論報告会の準備(配布資料印刷など)、経済学会懸賞論文(19期生)添削、『イギリス哲学研究』ゲラ校正、大量のメール返信、研究室の断捨離など。加えて、修論を提出できなかったKBH君(M2)に説教を垂れる。

31連勤の疲労は昨日あたりでようやく抜け切った模様。今日は体調が良く、スムーズに仕事を進められた。年末年始の休暇から読書熱が爆再燃。読むのが楽しくて仕方がない。10分でも時間があれば読書したいと思うほど渇望している。しかし語学の勉強も怠らないようにしないと。時間は有限。悩ましい。

新型コロナ新規感染者数の推移(1月4-7日)は、大阪府が「124→244→505→676」名、京都府が「30→62→121→160」名。たった3日間でこれだけ増えてしまっては、卒論報告会後の19期・20期合同打ち上げの自粛もやむをえない。本当に悔しい。

【8349】

オミクロン株の奴め!

明後日に19期生卒論報告会が控えているので、業務開始日の明日(学年暦上月曜授業日だが3限の21期ゼミは12/4の振替休講)はその準備にかかりきりになりそうだなと思っていたところ、非常にやっかいな問題が浮上してきた。新型コロナウイルスの変異種、オミクロン株の大流行である。ここ2、3日で信じられないペースで感染者が増加しており、大阪や京都も例外ではない。

卒論報告会をどうすべきか?

始業日である明日、大学から何らかの指示が届く可能性もあるが、それを待っていては関係者(特にご父母)への連絡が間に合わない。今日中に決めてしまう必要がある。

報告会本体のほうは、万が一を考えて例年よりもかなり大きな教室を会場としておさえており、ソーシャルディスタンスが十分に確保できるので、消毒と換気さえ怠らなければ感染源となることはまずありえないだろう。対面での開催は可能であると判断した。だが、終了後に予定していた慰労会は飲食が伴うため、開催を断念するにいたった。ただ、まるまるキャンセルではお店(カフェゲリラさん)に大きな金銭的損失を与えてしまうので、慰労会代の一部をお弁当(お昼ご飯)に切り替えることで、今回はご勘弁いただくことにした。事情が事情だけにマスターも理解してくださった。

・・・でもね。やはり19期生とは最後のゼミ行事を完全な形でやりたかったよ。ずっと邪魔され続けて、ほとんどまともに活動できなかったから、せめて最後くらいは彼らと水入らずの時間を過ごしたかった。

9日に予定していた1期生の同窓会(卒業から20年という節目!)も残念ながら中止・順延の方向で調整に入った。

オミクロン株の奴め! 憤りが止まんないぜ!

【1890】

2022年スタート

2つの実家で年末年始休暇(6泊7日)を過ごし、本日15時過ぎ京都の自宅へ帰還する。いよいよ2022年のスタートである。31連勤の疲れは何とか取れたような気がする。

読者(?)の皆さん、今年もどうかよろしくお願い申し上げます。・・・と書いた矢先に、Studies in Burke and His Time誌からゲラが届いたぞ。いよいよ活字になるのか。楽しみ、楽しみ。

【2960】

2021年を振り返る

明日から1月5日まで年末年始の休暇に入る。今日が2021年最後の日記となるので、例によって、この1年間を振り返ってみたい。

研究者としてはかつてなくproductiveであった。アウトプットは過去最大を記録した。海外査読誌に投稿した英語論文3本が続けざまにacceptされた。特にCahiers d'Economie Politique / Papers in Political Economy誌に掲載されることになったマルサス論は、もともと2012年9月の国際学会(3rd Joint Conference ESHET-JSHET, University of Corsica, Corte, France)で口頭発表したもので、acceptまで9年もの時間を要した。永遠に続きそうな改訂作業に何度も心が折れかけたが、諦めなくて本当に良かった。最後は、このテーマについてはレフェリーよりも自分のほうが専門家であるという自負から、レフェリーに反論を試みて査読を突破した。9年もの時間を費やすだけの価値があったか、もっと賢いやり方があったのではないか、という反省もあるが、長丁場を走り切ったことは自信につながった。

英語論文の改訂作業と同時進行で、日本語論文の新作も3本書いた。1本は恩師TNK先生退職記念号のためのもの(入稿済み)、1本は同僚UEMR先生の退職記念号のためのもの(入稿済み)、1本はマルサス学会シンポジウムのためのものである(年明けに入稿予定)。TNK先生退職記念号には初期バークの美学論文『崇高と美』の社会思想的側面について書いたが、これは修士論文でやり残していた仕事を四半世紀以上かけてようやく完結させたものである。自分の修士論文(1995年1月提出)のテーマは初期バークの社会思想だったが、当時の自分の学力不足のため、『崇高と美』にまったく歯が立たず、考察対象から除外して『自然社会の擁護』と『カトリック教徒刑罰法論』にフォーカスを絞って修論を仕上げた。そのため四半世紀以上、自分の初期バーク研究は「画龍点睛を欠く」状況が続いていたが、これでようやく大きな宿題を片付けられた気がしている。

これら以外には、書評(『人口問題の正義論』)が1本活字になり、学会報告4本(うち1本は学会シンポジウムの組織者を兼任)、研究会報告2本、学会報告の討論者1件、学会セッションの司会者1件を務めた。

ただ、これだけの研究活動を進めながら、過去最大級と言える授業・校務・学会仕事の負担――特に、まだ終わっていないが、教員組合副委員長の仕事が予想以上に忙しかった(研究推進部副部長の時のほうがまだ時間があった気がする)――を背負うと、必然的に休日を仕事日にしなければこなしきれず、本当にしんどかった。体調は1年を通してずっと低空飛行で(おそらく更年期と重なっていたように思う)、特に3-5月と11-12月の疲労感は深刻で、ぶっ倒れなかったのが不思議なくらいである。妻子は1年間を通してすこぶる健康であった。 

コロナまみれの1年間であった。2校(福井県立大・東大)の集中講義が去年と同様にオンラインとなり、がっかりであった。(息子が通う幼稚園の学芸会もコロナ対応の一環で平日開催となり、観に行けずじまいだった。)ただ、コロナで不自由な中、ゼミ生は3学年(19-21期)ともしっかり活動してくれたように思う。特に19期生の卒論のいくつかはたいへん個性的かつ興味深い内容で、指導のやりがいがあった。また、元ボス橋本昭一先生の叙勲、1期生FCGMさんの内閣官房長官賞受賞、指導院生O君の就職決定もたいへんうれしいニュースであった。

この1年間で最も力を注いだのは(1月18日に再開した)ロシア語の勉強である。ただでさえ忙しすぎる1年間だったので、読書を禁欲し、これまで読書に費やしていた時間の大半をロシア語の勉強に回した。(そのため、読書量が激減した。ここ二十数年で最低ではなかったか。)これまで音楽を聴いていた時間の大半をロシア語の勉強(音声教材)に回した。そのようにして超多忙な毎日が続いてもかろうじて勉強を持続できた。まだ語彙力が低く、辞書なしでスラスラと読めるわけではないが、もし気が向いた時だけに中途半端に勉強するような感じであったら、今の半分も読めなかったであろう。

教員組合副委員長の職務はまだ3か月ほど続くが、それさえ終わってくれれば、かつての読書時間を確保できるように思う(そう信じたい)。読書は研究者の栄養源なので、来年は今年の分も読みまくりたいものだ。もちろん、ロシア語の勉強は来年も続けるつもりであるし、ドイツ語の勉強とうまく両立させたい。そして、「マルサス批判の国際的展開(その受容と変容)」という長期的な研究テーマを遂行するためのしっかりとした足場を築きたい。

今年も平凡な一大学教員の日記(雑文)を読んでいただき、どうもありがとうございました。1日平均150ほどのアクセスがあるのが不思議でなりませんが、来年も無理のない範囲で続けたいと思っていますので、どうかよろしくお願い申し上げます。

【8018】

年賀状書き

10時過ぎに起床。明日の夜に会う予定だった1期生K君に急遽仕事が入ってしまい、1日繰り上げて今宵会うことに。どうせ大阪で会うならば、日中は研究室のほうが仕事をしやすいということで大学へ。仕事とは言っても、実は年賀状書きなのだが。自宅に自分の部屋がないと、結局こうなってしまう。K君とは天満界隈を徘徊。ビアベリー、大旦那、杜氏屋など。

【7165】

妻子が一足早く実家へ帰省

妻子が一足早く(妻の)実家へ帰省した。例年は12/30-1/2に僕の実家に、1/2-4(or5)に妻の実家に帰省する(1/2に移動する)のだが、1年前の年末年始はコロナ禍の状況を鑑みて(遠方の)妻の実家には帰省せず(比較的近場の)僕の実家だけに帰省した。今回は妻にとって2年ぶりの実家となるので、少しでも長く過ごせるようにと、例年より早めに帰省させることにした。僕のほうは29日まで大学or自宅で仕事をし、12/30-1/1に自分の実家に顔を出し(さすがに母に新年のあいさつくらいはきちんとしておきたい)、1/1に移動して、1/5まで妻の実家にお世話になる予定だ。

今日は応援団に所属している3回生(20期)が演舞を披露するというので、それを観に大学へ。コロナで不自由な活動を強いられているにもかかわらず部活もゼミもしっかりと両立させている学生なので、ぜひ応援したいと馳せ参じた。

せっかく大学に来たので、残りの時間は研究室で仕事。一昨日終日&昨日午前しっかり休んだおかげで、疲労感はほぼ抜けた。かなり元気になった。TNK先生退職記念論文の初校ゲラ返し、UEMR先生退職記念論文の印刷会社への入稿、卒論報告会(1月8日)でのご父母への挨拶文の執筆、研究室の机の引き出しの中の掃除、など。

UEMR先生退職記念論文では、30年近い研究者生活において初めて、マルクス主義に関わるテーマに真正面から取り組んだ。プレッシャーがとても大きかった。目の前にそびえ立つ巨大な壁のようであった。しかし、これからロシアや中国の経済思想の研究に足を踏み入れようとすれば、マルクス主義との対峙は避けられない。バークとマルサスと四半世紀以上格闘してきた者だからこそできるマルクス主義研究もあるはず、と今は信じるしかない。

【10881】

経済思想研究会で研究発表を行う

午前、自宅でのんびり。いくらでも眠れる。午後、第72回経済思想研究会(オンライン開催)に自宅から参加して、研究報告(2週間前に経済学史学会関西部会で報告したエンゲルス論の改訂版)を行う。またまた有益なコメントをたくさん頂戴できた。特に(今年History of Economics Review誌に公刊したマルサス&ミルトン論の共著者である)OZWさんのコメントは相変わらず切れ味抜群で、大いに参考になった。

【4575】