Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

経済学史研究会(2日目)

9時半から12時過ぎまで『ピグーの思想と経済学―ケンブリッジの知的展開のなかで』の合評会。著者のH郷さんは院生時代に一緒に経済学古典の読書会をやっていた間柄。僕よりも4歳も若いのに、こんな立派な本を出されて(学会で賞もとった)、大いに刺激(≒プレッシャー)になっている。

思想史研究者ではなくて、理論史研究者の本だなと感じた。「慎慮」「市民的能動性」「保守的個人主義」といったやっかいな言葉の説明にさほどページ数が割かれていない。すごくあっさりしている。思想史研究者ならこだわりまくるだろうが。でも、一冊の本に何もかも要求するわけにはいかない。僕自身は理論のほうが得意じゃないしね。とにかく、H郷さん、はるばる青森から出てきて下さり、ありがとうございました。

研究会終了後、彦根駅前にてメンバー全員で食事をとり、13時半頃に解散する。人身事故の影響で新快速が石山駅でストップしてしまう。15時から整体の予約を入れていたが、ギリギリの到着となる。

夜は自宅でのんびり過ごして(カラオケの?)疲れを癒す。

ここのところ、ずっと自分の本の原稿を書き続けていて、昨日・今日の2日間、その仕事から離れたわけが、やはりこういう休憩も必要だなと感じた。一つのことを考え続けているとどうしても煮詰まってしまう。今回の研究会での3本の報告は、僕の研究とは直接的には関わりのないものであったが、窓を開けて部屋に風を通すような意味があったように思う。