Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

ひたすらに働く男

1限、日本経済入門。1回生の必修科目。1学年約800名を4クラスに分割し(1クラス約200名)し、1クラス3回の講義を4クラスすべてで行う、いわゆる「リレー式」講義。今年度の僕の担当テーマは「国際経済」で*1、3回の講義で予定している主題はそれぞれ「比較優位」「為替レート」「貿易収支」である。第1回の前回は授業ガイダンスで、第2回の今回は1つ目のクラスで最初の主題である「比較優位」を講義する。受講生にとっては、日本の産業構造の転換の背後にある基本的な論理を学べるだけでなく、就職活動に関する小話も聞くことができるわけで、そういう意味で「お得」な授業になっている(はずである)。映像教材として以下の第3話「比較優位」を利用した。

「出社が楽しい経済学」DVDブック 第1巻

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2限、経済学説史。テキスト『ビジネス倫理の論じ方』の第1章「企業とビジネス」のイントロ映像として以下のドキュメンタリー映画を利用した。

ザ・コーポレーション [DVD]

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今学期から新たにこの科目のクラスページを設置し、そのコメント欄に授業の感想を書いてもらうようにした。第三者の目に触れるからだろうか、普段の授業アンケートよりもしっかりとした文章で書いてくれている。単純な「勧善懲悪」図式に安易に寄りかからずに自分の頭で熟慮してくれた上での感想も数多く見受けられる。ビジネスと倫理との関係について様々な見方を教えてもらえて、たいへん勉強になる。次回の授業(再来週)では、この映画の解説を織り込みながら、テキスト第1章の内容を講じるつもりだ。

昼休み、8期生T中さん&K本さんと面会。次回のゼミの報告の打ち合わせ。テキスト(齋藤孝恋愛力―「モテる人」はここがちがう (ちくま文庫)』)に対する態度(評価)が曖昧なので、報告の方向性・落としどころが定まらない。明日までにそれを明確化するよう指示する。

3限、入ゼミ希望の2回生2名と面会。

4・5限、大学院(修士課程)。新しいテキストであるバーバー『“私たち”の場所―消費社会から市民社会をとりもどす』の第1回。MTK君(M2)の修士論文の必須参照文献となるだろうし、彼が本書をどれだけ精緻に読み解けるかによって、修士論文の質は根本的に左右されるだろう。

1時間半ほど居残って、経済学説史の授業アンケートの整理。自由な時間が皆無なまま一日を終える。ひたすらに働く男。

ダンベル3セット。

*1:昨年度は「経済発展の歩み」。