Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

論文がリジェクトされる(シドニー42日目)

今日の昼食


土曜日だが研究室へ。今のうちにどうしても論文を書き進めておきたい。

今日は研究室へたどり着くまでの道のりがたいへん楽しかった。まず、下宿のすぐ横に広がる緑地公園Comperdown Parkに大勢の屈強な体格の男たちが集まっているのが目に入る。ラグビー(オージーフットボールかもしれない)の試合があるようだが、誰も彼も日本ではまず見かけないような体格をしている。

消防署の前を通る。消防車のフロントになぜか犬のぬいぐるみが。

消防署のすぐ隣が警察署。路上にパトカーが並んでいる。シドニー滞在中、一度もお世話にならずにすませたいものだ。

Newtown駅前に到着。先週の土曜日と同じく露店が出ている。毎週出ているようだが、先週は見かけなかったアフリカ料理の露店が出ている。入れ替えがあるのかな?

電車に乗ろうとしたら、何と保線作業(trackwork)のために電車は運休で、代替バスが走っていた。研究室に行くのを今さらやめるわけにはいかないし、これも貴重な経験だと思って、代替バスに乗ってRedfern駅へ。無料だった。ラッキー!

昼食用にSaint Germain Patisserieでパン(アボカドとチーズのバーガー)をtake awayする。研究室では論文を書き進める。途中、スカイプ中継で経済学方法論フォーラム@中央大学駿河台記念館に参加させていただく。

そして最後に、悲しい知らせが届いたことを報告しなくてはならない。某ジャーナルに投稿していた3本目の英語論文(マルサス&ペイン論)の結果がエディターからメールで届いた。結果はリジェクト(不採用)であった。過去の日記を見ると、昨年2月26日に投稿し*1、5月20日に「加筆修正して再投稿すべし」という査読結果が届き*2、じっくり時間をかけて改訂作業を進め、今年3月10日に再投稿したのだが*3、今日その再投稿の結果が届いたのだ。この論文の草稿を最初に国際学会で発表したのは2012年9月だから*4、そろそろ3年になろうとしているが、いまだに活字にできない。自分らしさが発揮できているという意味でかなり思い入れの強い論文なので、多少時間がかかっても何とかしてそれなりのレベルの国際ジャーナルに載せたいのだが、なかなか認めてもらえない。英語で論文をpublishするのは(それがまっとうなジャーナルであれば)本当にしんどい。

厳しい現実だが、自分の力不足を素直に認めるしかない。おそらくこれは僕が英語論文を書く際の悪い癖になってしまっているみたいなのだが、「narrow scopeである」「contributionがunclearである」「結論が面白くない(何ら興味深い新しい知見を付与していない)」と今回の場合も、先日リジェクトされたマルサス&ケインズ論の場合も、同様にレフェリーからコメントされた。これまで以上に自分の悪癖に自覚的になって、野球で言うところの投球フォームの修正に取り組まねばならない。

・・・それでもやはり悔しいなぁ。この論文には膨大な時間をこれまで注いできたから。国際学会での口頭発表も3回やったし。それなのに撃沈か。徒労感が巨大すぎる。大いに落胆、意気消沈してる。

Now I'm back to square one. 一から出直そう。まったく別の角度からのコメントが欲しくなったので、今回の論文を添付してエジンバラのディキンスン先生に近況報告のメールを書いて送った。

明日は完全休養日にする。リフレッシュが必要だ。