Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

「マルサスとミルトン」:何とか研究報告できそう

午前中から13時半まで入試業務。4限、経済学説史。5限、大学院。

先週の経済学説史(金4)の授業の最後にとったミニッツペーパーで明らかな代筆(同じ筆跡)を複数発見したので、今日の授業の冒頭でその事実を指摘し、今後そういうことが二度と起こらないためにも、「不正を行った者は担当教員にメールでその事実を報告すること。報告がない場合にはこの科目の評価を不可にすることもありえる」と厳しい処分の可能性を通告した。「どうせまともに読んでいないだろう」って勝手に思われていたのかな。僕の場合、授業改善に大いに役立つこともあり、毎回じっくり時間をかけて楽しくミニッツペーパーを読んでいる。そのためか、百数十枚のミニッツペーパーの中から、同じ筆跡のものをすぐに認識し選び出すことができる。

5限では、経済学史学会全国大会での研究報告を2週間後に控えたO君に、報告の予行演習をやってもらう。予想以上にボロボロだったので、当然ダメ出しの嵐。本人が報告の幹と枝葉をまだうまく整理できていない感じ。脈絡を欠いた情報を大量に垂れ流されても、聞き手はまったく理解できない。そのあたりのことを愛情をこめて厳しく指導する。残った時間に僕の「マルサスとミルトン」の報告を聞いてもらう。初めての報告だったが、報告しながら自分の頭の中がずいぶんと整理できた。7月1日の社会思想史研究会@同志社では、最低限の役目くらいは何とか果たせそうだ。