Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

よっしゃ〜〜〜〜〜!!!

大学へ。15期生OZK君の卒論個人指導、16期生のインカレ指導、研究費支出依頼書類の作成など。

19時27分、朗報が届く。拙稿がErasmus Journal for Philosophy and Economics誌(これまでこのブログでは「懸案の某海外ジャーナル」などと表記してきた)にacceptされた。経済哲学・経済学方法論の分野における著名なジャーナルであり、ノーベル経済学賞を受賞したアマルティア・センのアダム・スミス論が掲載されたジャーナルでもある。僕はこのジャーナルに論文が掲載される(おそらく)最初の日本人研究者になるわけで、たいへんな名誉であり、跳び上がるほど嬉しい。最初の口頭発表(2014年オークランドでのHETSA)から3年4か月。諦めないで頑張って改訂を続けたかいがあった。

このジャーナルに論文が掲載されるだけでも十分すぎる名誉だが、掲載される論文のテーマが「マルサスケインズへの影響」という研究蓄積のきわめて豊富な経済学史上の超重要テーマの一つであり、そんなテーマに真正面から挑んで国際的な評価を獲得できたことは、研究者としてこの上ない自信になる。また、シドニー在外研究時に研究室に足繁く通って書いた論文だけに喜びもひとしおである。マルサス研究の世界的権威John Pullenさん、ケインズ研究の世界的権威Rod O'Donnellさんとの日常的な交流がなければ、この論文を今の状態までブラッシュアップすることは絶対に不可能だった。お二人をはじめシドニーでお世話になった方々への最高の恩返しになるはずだ。

マルサスを語る (Minerva21世紀ライブラリー)

マルサスを語る (Minerva21世紀ライブラリー)