昼過ぎには京都の自宅へ戻る。娘と銭湯へ行くなど。
西部邁氏死去のニュースはショッキングであった。直接お会いしたことはないが、大学院師匠のS藤先生の師匠であり、僕は孫弟子にあたる。学部時代に『経済倫理学序説』『生まじめな戯れ』『貧困なる過剰』『大衆への反逆』『新・学問論』といった著作を読み、彼の考え方や文体のファンになったことが、イギリス保守思想を自らの研究テーマに定めるにいたった直接のきっかけである。西部氏の著作との出会いがなければ、今の自分は存在しなかったと断定できる。それくらい多大な学恩を負っている。ご冥福を心よりお祈りいたします。
