Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

14期生YSI君と丸の内で昼食

やはりまだ疲れがとれず(全然休みをとっていないので当たり前だが)、9時半過ぎまでホテルのベッドで爆睡。11時前にホテルをチェックアウト。11時半に丸の内で14期生YSI君と昼食。近況を教えてもらう・・・と書くのは実は正しくなくて、ここ数年のゼミ指導の苦労話を聞いてもらった、というのが真実。

YSI君は3回生の時に西日本インカレに出場した。その時のプレゼン(みつばち)は、僕の21年間の大学教員生活の中でもトップ3に入るくらい個人的にお気に入りのプレゼンである。とにかく費やされた労力がはんぱない。「こつら、ここまでがんばれるんだ」と驚嘆するくらい、最後まで創意工夫への情熱が途切れることはなかった。それくらいテーマにやりがいを感じてくれていた。関係者にインタビューするべく東京(銀座)まで遠征したほどである。専門家(生物学者)へのインタビューも行った。だからこそ、結果を出させてやりたかった。しかし、結果は予選敗退。この時ほど自分の教師としての指導力の低さをうらめしく思ったことはない。YSI君たちのチーム(特にリーダーのKWMT君)が「悔しい」を連発していたことが今も忘れられない。今日YSI君は「本当に多くのことを学べました。その時に学んだことは、社会人になってからも活きています」と言ってくれて救われた。*114期は別のチームが西日本インカレで優勝したが、それを背後から支えていたのは、予選敗退したチームのレベルの高さであり、3チームの健全なライバル関係であったように思う。

YSI君の今後の人生プランを聞かせてもらった。5年後、10年後を見据えて、目の前の仕事を着実にこなしている。どうすればこんなにしっかりとした人格が24歳にしてできあがるのか(僕の半分以下しか生きていないのに!)。13期生はYSI君を一次募集で不合格にして、彼は二次募集の再チャレンジでnakcazawaゼミに来たんだよな。人が人を評価することの難しさよ。

2時間ほどの短い再会であった。東京同窓会に招待することを約束して別れる。17時半に京都の自宅へ戻る。ドアを開けた瞬間、娘と息子が「おとうさ〜ん」(息子は「(お)とちゃん」)と大声で駆け寄ってきた。二人の姿が目に入ったとたん、涙腺が少しゆるんだ。一昨日も昨日もいなくてごめんよ。

*1:ただ、「今だから言いますけど、去年の卒論報告会、レベルの低いひどい発表が多かったですね」とも。やはりわかる人にはわかるのだな。卒論のクオリティが戻らないことには、卒論報告会も再開できない。やっても意味がない。