Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

経済学会学生懸賞論文

昨日の午後から研究モードのスイッチがオンになったおかげで、今日は朝一から英語脳である。マルサス&ミルトン論の改訂作業の続きをやりたくて、体がうずうずしている。それが災いしてしまった。11時から研究推進部の会議だったのだが、開催の有無が二転三転したこともあり、脳裏から消え去っていた。事務方から研究室に招集の電話が入り、大慌てで会議室へ。失態。13時半から17時過ぎまで入試査定教授会。その前後の隙間の時間を縫って、マルサス&ミルトン論の改訂作業を続ける。

今年度のゼミ4回生(16期生、2015年入学生)は学びへの意欲がきわめて低く、3回生終了時点でひとまず解散にいたったことは、このブログにもすでに記した通り。

16期生はもともと17名だったが、解散後の再面接・再結集に応じたのは残念ながらゼミ長のMSD君1名だけで、彼に休学から復学したMTMTさんとISZKさん(ともに2014年入学生)、大学院生の中国人留学生Jさんを加えた4名で、2018年度の4回生ゼミ(新16期)を運営した。関学龍大との合同ゼミ(ビブリオバトル)など、充実した活動を展開できた反面、僕と旧16期生の大半との接点は卒論(必修)指導だけになってしまった。

しかし、こんな状況の中でも、卒論執筆の過程で学びの面白さにようやく気づいてくれた旧16期生が何名か出て来てくれたのは、暗闇の中の一筋の光明だったかもしれない。特に精力的に執筆に取り組んでくれたSNGI君とNGIさんには、経済学会学生懸賞論文への応募を勧めた。 また、11月に入ったあたりから、卒論のクオリティを急激に上げてきたISZKさんにも、懸賞論文への応募を勧めた。

そして本日、懸賞論文の審査会が開催されたが、結果は何と3名とも入賞!  SNGI君が佳作、NGIさんが3等、ISZKさんが2等に入賞した。2等入賞は20年以上に及ぶnakcazawaゼミの歴史上初めてのことである。しかも、ISZKさんは応募者全員の中で最優秀賞(最高得点)という栄誉まで手にした

16期生を指導した2年半は最初から最後まで苦労の連続だったが、これで少しだけ報われた気分だ。教師の仕事の本分が学生の伸びしろを伸ばすことにあるのだとすれば、ゼミ生全員ではなかったかもしれないが、何とか最低限の仕事は果たせたのではないか。

入賞論文のタイトルは以下の通り。

  • SNGI君:「スタジアミクスの「三本の矢」―スタジアムを夢の場所にするための提言ー」 
  • NGIさん:「ペシミスティックな思考を上手くコントロールする方法についての考察〜経済学と心理学の知見を応用して〜」
  • ISZKさん:「日本人は宗教的に「寛容」なのか?―ムスリム労働者の受け入れから考える真の共生へのカギ」

同業者KMNさんと木屋町にて夕食。つい話し込んでしまい、帰宅した時には日付が変わっていた。

これまで1日で200を超えたことのなかったアクセス数が、昨日にかぎって254もあったのですが、どうしてなんでしょう?

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