Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

SKMT先生最終講義&消費社会論研究会

1泊2日の東京出張。昨日はSKMT先生最終講義@慶應大に出席し、浅草橋のビジネスホテルに宿泊。今日は消費社会論研究会@北大東京オフィスに出席し、21時半過ぎに帰宅。

SKMT先生は僕の研究分野(イギリス社会経済思想史)の大家のお一人である。恩師T中先生の長年の親友かつライバルということもあって、修行時代に知遇を得て*1、以来こんにちまで学会・研究会(経済学史学会、社会思想史学会、日本イギリス哲学会、ヒューム研究学会、近代思想研究会など)を通じて多くの教えを受けてきた。そのSKMT先生が今年度をもって慶應大を退職されることになった。たいへん幸運なことに、最終講義の開催日に校務が入っておらず、はせ参じることができた。ご自身の思想・学問観について、あたかもご専門のヒュームについて語る時のように、ご自身が生まれ育ったコンテクスト(家庭環境・時代状況・恩師との関係など)に即しつつユーモアを交えながら考察していく手腕は見事としか言いようがなく、大いに感銘を受けた。

その翌日にたまたま消費社会論研究会が東京で開催されることを知り、去年の夏の沖縄での集中講義でお世話になったIKGKさんが報告されることもあって、非メンバーながら初めて参加させてもらった。3本の研究報告はいずれもたいへん斬新かつ啓発的な内容で、あっと言う間に5時間が経過した。充実した時間を過ごすことができた。

帰りの新幹線では疲れて眠ってしまったが、往きの新幹線で経済学史学会全国大会報告論集用原稿をかなり書き進めることができた。大好きな「西口やきとん」にも足を運ぶことができた(昨年6月以来2度目)。またしても最高であった。これらも今回の出張の大いなる収穫だと言えるだろう。

【4791】

*1:二十数年前、非常勤講師(夏期集中)として百万遍大学経済学部の教壇に立たれた際、当時まだ学生だった僕は無遅刻無欠席で全コマを聴講したが、巧みな話術と議論のシャープさに圧倒された。