Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

ゼミ必修化の弊害なのか?

今日も昨日と同様に、いや、それ以上に忙しい一日。

10時から13時過ぎまで某会議。研究室に戻り、16時前まで明日5限の英語演習の準備(ようやく完了)。

5限、経済学説史。バークのインド論を初めて本格的にとりあげる。インドは中国と並ぶアジアの大国であるが、中国と比べるとインドに関する日本人の知識はきわめて乏しい。しかし、近年はIT産業を中心とした経済の成長が目覚ましく、近い将来、人口が中国を抜いて世界一となることは確実である。これからの世界経済をインド抜きで語れないことは明らかで、それならば少しでも早く勉強を開始しておくのが得策だろう、と考えた次第だ。今日は「ムガール帝国東インド会社による支配→イギリスによる直接支配」という近代インド史の基本的な流れを確認する。

5限終了後、18期生数名が研究室に集う。西日本インカレの企画シート&パワポの提出の締切は明日から明々後日まで。本当に正真正銘最後の追い込みである。ただ、合宿の少し前から気になっているのは、インカレ準備にかける熱意の個人差が、この学年でとりわけ顕著に目立つことである。チームによっては、ごく一部のメンバー(1-2名)しか実際に作業しておらず、他のメンバーの貢献がほとんど見えてこない。

こういう光景はゼミが必修化される前(11期生まで)には見られなかった。やる気の低下した学生は自分からゼミを去って(やめて)くれたからである。しかし、ゼミが必修化されてから(12期生以降)、やる気が低下しても「卒業に必要だから」という理由でゼミに滞留してしまう学生が、残念ながら見受けられるようになってきた。欠席の多さ。出席しても、ただ教室にいるだけ。卒論も同様で、合格最低ライン(60点)狙いのものが見受けられるようになってきた。これらはゼミ必修化の弊害と考えざるをえない。そうした弊害が最悪の形で現れたのが16期生で、「学ばない」「頑張らない」ことへの同様圧力が学年を支配してしまい、3回生終了時点での解散(活動停止)、14年間続いてきた卒論報告会の中止、という非常に残念な結果になった。

やる気が低下気味の一部の18期生には、16期生の二の舞を演じないよう、ここで奮起して欲しいところである。「忙しい」「すでに予定が入っている」を言い訳にするべきではない。時間は作るものだし、時間がないなりに今自分に何ができるかを常に考えていれば、チームに十分に貢献できる。しかし、そのための工夫・努力が見えない。忙しすぎる人はうちのゼミに向いていないよ、と入ゼミ前に何度も口を酸っぱくして言ったはずで、それでも「頑張ります」と言って入って来たのだから、僕を騙さないで欲しい。また、ゼミおよび関連行事を欠席する場合は、同期への伝言ではなく、指導教員である僕に直接&理由を添えて連絡するように、という約束も次第に守られなくなってきている。そういう約束に無頓着(無神経?)な人は、もしかして僕とのお別れの日が近づいているのかもね。

ちょっときつく書きすぎたかもしれないけど、ゼミ生の一部が読んでくれているようなので、奮起への期待をこめて、あえて、このままで。

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