Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

校正ミスに悔しさいっぱい

今日は妻の(1年半ほど前に手術入院した左ひざ半月板の定期検診のための最後の)通院日であり、僕が息子の幼稚園通園の送迎両方を担当する必要が生じたため、大学へ行かずに自宅で過ごす。教員組合執行委員の任期が終わり、今日の教授会からレギュラー復帰するわけだが、オンライン開催のため自宅から参加できて助かった。ロシア語の勉強は、『標準ロシア語入門』の復習(2巡目)で、93ページまで(全227ページ)。

恩師TNK先生の退職記念号(愛知学院大学論叢『経済学研究』第9巻第2号)が完成し、手元に届けられる。僕は「人間本性・共感・習俗――バーク『崇高と美の探究』の社会思想――」(pp.37-52)と題する論考を僭越ながら寄稿させていただいた。TNK先生の二度のご退職記念企画(京都大学&愛知学院大学)に両方ともお声かけいただけたのは、元指導学生としてとても光栄なことである。*1

200ページ近い大部な号で、執筆陣も豪華である。そのこと自体はたいへん喜ばしいのだが、収録されている拙稿に校正ミス(見落とし)がいつになく多く残ってしまい、たいへん悔しく恥ずかしい。穴があったら入りたいくらいだ。例えば、拙稿の1ページ目の末尾はこうなっているが、最後の文字「特」の後ろに「に」を入れ忘れた。

拙稿2ページ目の冒頭はこうなっており、校正ミスのせいで1ページ目から文章がつながらない。

拙稿3ページ目の注3も、注の付された本文と、注3の内容が噛み合っておらず、何ともちんぷんかんぷん。3回の校正機会を与えられてこのざまである。ここまで校正がボロボロなのはこれまで一度もなかったので、やはり昨年末からこの1-3月にかけて多忙・疲労が極まり、頭が普通に動いてくれなかったようだ。

ぶっ倒れることこそなかったものの、3月末に右肺の機能低下が判明し、実際その後体調の低空飛行が続いており、おまけに今回のように研究成果のクオリティにまでマイナスの影響が出てしまったので、この1年間のかつてなく巨大な仕事負担の心身へのダメージはやはり尋常でなかったようである。主治医から指導も受けているので、体調が戻るまでのしばらくの間は本当に強い決意をもって(多少の不義理を伴うとしても)仕事をペースダウンさせねばならない。正直なところ、ペースダウンーー厳密に言えば取捨選択ーーがまだまだ足りない気がしている。

座右の銘は「生涯一書生」。実行しなきゃ。

【2679】

*1:京都大学のもう一人の恩師HR先生、大阪市立大学の恩師ST先生のご退職にあたっても、それを記念する出版企画にお声をかけていただいた。返す返すとても光栄なことである。