Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

3年ぶりの合同ゼミ(関龍戦)

深草大学のKMNゼミと3年ぶりの合同ゼミを行った。*12018・2019年の合同ゼミは上ヶ原大学のHGゼミとの3ゼミ合同での開催だったが、今回は2ゼミということでKMN先生が新たに「関龍戦」と銘打ってくださった。

13時開始。両大学の学部3・4回生と大学院生を合わせて総勢約50名の学生が参加。お互いのゼミの準備状況の違いを考慮して、やや変則的ながら、nakcazawaゼミからは3回生がビブリオバトル部門に、4回生が研究発表部門に、KMNゼミからは逆に3回生が研究発表、4回生がビブリオバトルに出場し、院生にタイムキーパーやコメンテーター役を務めてもらう、という形になった。

コロナ禍が完全に収束したわけではないので、感染拡大防止の必要上、開催に関しての制約も当然残っている(千里山より深草のほうがかなり厳しいのは大阪と京都の違いだろうか)。そのために教員二名が当日までにこなすべき裏方仕事は以前よりもかなり増えた気がする。加えて、直前になって、深草側のプレゼンター3名がオンラインでしか参加できなくなったことが判明し、急遽対面とオンラインを併用する必要が生じた。技術面の様々な問題を(知識・機材に制約のある)教員二人だけで解決せねばならず、その負担は合同ゼミ当日も決して小さくなかった。プログラムのほうも、2018・2019年にはお菓子を食べながらの「交流会」の時間が設けられていたり、合同ゼミ終了後の打ち上げ(合同飲み会)もごく普通に開催されたが、それらについても、大人数での飲食が感染リスクを高めることから、控えざるをえなかった。

そうした諸々の鬱陶しい制約にもかかわらず、いざ蓋を開けてみたら、2018・2019年に劣らないかなりの熱戦が展開され、正直、かなり強い感銘を受けた。顔なじみのメンバーとの安心感に満ちた普段のゼミもよいが、他流試合ならではの緊張感が良い方向に作用してくれたように思う。

21期生(3回生)からは、MKさんとTKMT君が入賞した(MKさんは両大学総合トップ)。TKMT君のプレゼン本であるフロム『愛するということ』については、その選択のシブさをたたえる声が方々から聞こえた。また、入賞こそしなかったものの、SRSW君のプレゼン技法の向上にも目を見張った。4月のゼミ内ビブリオバトルの時と同じ本を取り上げていたものの、プレゼンが大いに洗練されており、「短期間でこんなに上達するのか」と驚かされた。

20期生(4回生)には卒論の中間報告を研究発表という形でやってもらった。「働き方改革(今回は奨学金にフォーカス)」も「著作権」もテーマとして「面白い」という声がこれまた方々から聞こえた。ゼミ長のMNTMT君は、交流会で知ったKMNゼミ生の名前をプレゼンの随所に入れて笑いをとるなど即興性も抜群で、「さすが4回生」と聞き手をうならせる余裕のプレゼンを見せてくれた。

  • 20期「働き方改革」(KWS、SMZ、YKT、WDM)


  • 20期「著作権」(IUC、OGK、NKT、WDK)


  • 20期「心理的安全性」(MNTMT)

質疑応答も活発で、教員として安心して見ていられた。欲を言えば、もっと多くの参加者に質問・コメントをしてもらいたかった。KMNゼミよりもnakcazawaゼミのほうで発言が一部のゼミ生に偏りがちだったような気がする。

入念な準備が功を奏したのか、大きなトラブルもなく、タイムテーブル通りにスムーズに進行し、最後に全体集合写真を撮って18時前に無事終了。

終了後、20・21期生有志による少人数の交流会@カフェゲリラが開催。通りがかりのような感じで、少しだけ顔を出させてもらったが、ゼミ生の大きな笑い声をこれだけたくさん聞いたのは本当に久しぶりで、自己満足かもしれないが、「(体調不良の時期とも重なって)けっこうしんどかったけどやっぱりやって良かった」という気持ちになれた。それが僕の自己満足に終わらず、「来年もぜひやってください(やりましょう)!」というゼミ生たちの声につながってくれたら、これほどうれしいことはない。

【10180】

*1:厳密に書けば、2019年6月に17期生(当時4回生)が深草大学KNMゼミ&上ヶ原大学HGゼミと合同ゼミを行い、2019年8月に18期生(当時3回生)が沖縄国際大学IKGKゼミと合同ゼミ合宿@沖縄を行った。後者がコロナ禍以前では最後の(対面での)合同ゼミとなった。