Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

ついに50歳になった

今日は50回目の誕生日。ついに大台に乗ってしまった。30代はずっと迷走していたような気がするが、39歳11か月で初めてオーストラリアの学会に参加した*1ことがきっかけで、海外の研究者との交流が飛躍的に拡大し、英語で論文を書くことで自分の研究が世界レベルで評価されるようになり、この上なく充実した40代を過ごすことできた。10年前と比べると、公私ともに責任がかなり重くなっているので、40代と同じようなペースで50代を過ごすことは難しいけれども、40代の間に時間不足を知恵で補うスキルを修得し向上させられたので、健康第一を忘れずに公私の責任を果たしつつ、研究成果を着実に発信していく50代にしたい。

明日から沖縄国際大学での集中講義のために初めて沖縄入りする。知的好奇心を刺激する「面白い」講義を心がけたい。Twitterで同業者(大学教員)の次のようなつぶやきをたまたま発見したが、20年間大学の教壇に立って教えてきて、本当にこれこそ真実だと思う。

いつも言ってるが「無駄なことは勉強したくない」「役に立つ知識だけ欲しい」「効率的に学びたい」という学生は常に伸び悩む。役に立つか立たないかより「面白いかどうか」で学ぶ学生は最初は鈍くてもある時期からぐいんと伸びていく。「役に立つこと」だけを大学で教えてたらこの国はアホになるよ

#一般人の方が時々誤解しておられること
×大学は、将来役に立つことをいろいろ学ぶために行くところ
○大学は、将来何が役に立つかはわからないのでいろいろ学ぶために行くところ

もっとも、このことが自分のゼミ生にどれだけきちんと伝わっているのか、甚だ不安ではあるけれども。ここ数年、僕をがっかりさせる前者のタイプの学生が、ゼミ生の中でも比率的に高まってきているような気がしてならない。それは僕自身の教えることへのモチベーションを低下させる。だから、沖縄国際大学のI先生、小樽商科大学のE先生から、この夏の集中講義の話をいただいた時、二つ返事で引き受けた。たまたま50歳になるタイミングと重なったが、大学教師生活もちょうどの半ばの折り返し地点であり、大学教師として再スタートを切りたいと思っていた。沖縄と小樽での集中講義がそのきっかけになってくれるとうれしい。気質の異なる他大学の学生を教えることを通じて、教えることの緊張感(≒ワクワク感)を取り戻したい。そして、秋から新鮮な気分で千里山の学生を教えたい。

今日、春学期末試験の答案(レポート)がようやく教務から届けられたが、沖縄に行っている間、採点は不可能。8月10日に京都へ戻ってくるので、おそらく11・12日に超特急で採点しなければならないだろう。

10日までこの日記の更新をお休みさせていただきます。