昨年度秋学期から開講しているnakcazawaゼミ番外編「英語塾」を今学期も開講することになった。参加希望者(ゼミ生有志)の最大公約数をとって金曜3限となった。面倒な調整役をわざわざ引き受けてくれたTさん、どうもありがとう。10月7日からスタートする。
「英語塾」の目的は「英語を聞く」「英語で話す」練習の場所を提供することだ。かなり指導力に不安があるのだが(苦笑)、一応僕がインストラクターを務めている。いわゆる「ただ働き」だが、ゼミ生に「教えている」よりは「つきあってもらっている」と言うほうが正確だ。というのも、イギリス留学から帰国してはや2年半、英語を聞いたり話したりする必要がほとんどない環境の中で英語力を維持しようとすれば、英語を使う環境を人為的に作るより他ないわけだから。ゼミ生より僕のほうが便益を受けているように思う。
イギリス留学中、英語には本当に苦労した。まずスピードについてゆけなかった。発音の強弱の差の大きさにも泣かされた。‘Do you mind?’が「ヤマン?」としか聞こえないのだから。僕が日本で耳にしていた英語は遅すぎたし綺麗すぎた。要するに実在しない英語だった。この苦い経験をきっかけに、僕はそれまでの勉強法をリセットして、一から英語を勉強し直すことに決めた。
野口悠紀雄さんの『「超」英語法』にかなり強い衝撃を受けた。なぜそれまでの自分の勉強が失敗したのかもよくわかった。野口さんのアドバイスに従って、大好きな映画(DVD)を英語の勉強に取り入れてみた。これが僕の肌に合った。「オズの魔法使」と「サウンド・オブ・ミュージック」のおかげで*1、ようやく僕は「(日本語を介在させずに)英語のままで理解すること」を身体で覚えることができた。この身体感覚をゼミ生にわかってもらえたら、と思っている。
すでに2セメスターを終えているが、とりあげた映画はいずれも学生に好評だった。「オズ・・・」「サウンド・・・」以外だと「ピノキオ」「ローマの休日」などを観た。今学期は「シザーハンズ」をとりあげるつもりだ。実はこの授業、教材探しがなかなか大変なのだ。*2まぁ、大変と言っても、結局は楽しんでいるわけだが。
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