Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

マルサス学会@西鴨川大学

長い一日。9時半から18時まで理事会&学会本体。昼食で久々に(5, 6年ぶり?)「わびすけ」の名物メニュー「いもねぎ」を食べる。美味。「わびすけ」って店内の雰囲気がいかにも学生街のカフェって感じで好きだ。時間がゆったりと流れている。ひっそりと存在感を誇示している金魚がかわいい。

「演繹的方法・長期分析を重視し、実際家である以上に理論家であったリカード」に対して「帰納的方法・短期分析を重視し、理論家である以上に実際家であったマルサス」といったステレオタイプな図式から、きっぱりと離脱すべき研究段階に到達しているようだ。第4報告を聞いていてその感を強くした。『マルサス派の経済学者たち』に収められている拙稿「バークとマルサス」は、そのステレオタイプな図式を引きずっているから、博士論文に組み入れる際には抜本的な改訂が必要だ。

長老がお元気。M田先生、N井先生については、そのお元気さについてこれまで何度か書いたが、リカード研究の大家であるN村先生もすごい。誰よりもクリアに事象の因果関係をつかんでおられる。簡潔でありながら含蓄の深いご発言には頭を垂れるばかりだ。

学会本体終了後、四条に移動して、18時から懇親会。もう一泊される関東の先輩教員と語りあううちに、結局、4次会、深夜3時まで飲んでしまう。

今日の会場は、その昔、学生会館(通称「がっかん」)があった場所。今は新しいビルが建っているが、学生会館の記憶がいまだに鮮明なので*1、何とも言えない違和感と寂しさが。

さすがに今日の筋トレはお休み(しました)。

リカードウ経済学研究

リカードウ経済学研究

*1:学生時代、公演直前に、よく居残り練習をした。大きな声を出しすぎて、近所の病院から怒られたこともあったっけ。