千里山大の最寄り駅(そのものズバリの駅名)の改札を出て、階段を上っていると、途中の段の上に子どものカマキリが一匹佇んでいるのを発見。身体が若葉のような黄緑色をしていて、小さく振り上げた前足がとてもかわいらしい。*1改札から多数の学生が出てきていたので、気づいていない学生に踏まれてしまってはかわいそう。しばらくカバンでガードする。「日本の夏っていいな」とふと思ってしまう瞬間。
大学に着いたら、待ち望んでいたディキンスン『自由と所有』が出版社から届けられていた。父のガン死、母の脳梗塞など、翻訳作業を中断せざるをえないトラブルが幾度となく発生したため、当初の予定を大幅に超える3年以上の月日を費やしてしまったが、何とかゴール(出版)にたどり着くことができた。エディンバラ留学時にこれ以上望みようのない熱烈な指導を賜ったディキンスン教授にも少しはご恩返しできたように思う。僕の研究人生の中で最も忘れられない一冊であり続けることだろう。
『自由と所有』を謹呈したところ、タイミングよく、同僚のK川さんから以下の2冊を頂戴する。深謝。こんな感じで今日はなんとなく気分のいい日。
- 作者: 戸田真紀子
- 出版社/メーカー: 世界思想社
- 発売日: 2006/04
- メディア: 単行本
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アフリカ人都市経験の史的考察―初期植民地期ジンバブウェ・ハラレの社会史
- 作者: 吉國恒雄
- 出版社/メーカー: インパクト出版会
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
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今日は各部署からいろいろと督促があって諸々の事務書類を書くだけで一日が終わってしまった。大学の一斉休暇(11-20日)前だから仕方がない。でも、休暇が明けたら、いきなり21日に研究報告(経済学史研究会)が待っている。お盆休みを返上して研究しなければならないな。
*1:こんな時にかぎってデジカメを持参していない。写真に撮りたかった。