Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

弔文

先日お亡くなりになったIさんのお人柄を偲んで、弔文をここに記します。

私は職場の同僚として8年間おつきあいさせていただきました。同僚とは言うもののI先生とは20歳以上も年が離れておりましたが、私の恩師の一人であるH先生がI先生と無二の親友ということもあり、着任早々から弟のようにかわいがってくださいました。自宅が近所(京都)ということもあり、夜が遅くなった時にはしばしば車で送ってくださいました。2003年10月から2004年9月までは執行部のメンバーとして一緒に仕事をさせていただきました。明朗快活、何事にも前向きでエネルギッシュなI先生の周辺にはいつも笑いが絶えず、執行部の仕事の疲れを吹き飛ばしてくれるほどでした。大学周辺の飲食店でよく遭遇したのですが、I先生の傍らにはいつも留学生の姿があったように記憶しています。異国での生活に不安を覚える留学生たちを常に全力で心身両面からバックアップされていました。

私は2年前に父を61歳で亡くし、それまで兄貴的存在だったI先生に父的な何かを感じるようにもなりました。そのわずか2年後にI先生が父よりも若くしてこの世を去られるとは、夢想だにできませんでした。辛く悲しい気持ちに今も私の心は覆われておりますが、いちばん無念だったのは愛するご家族と学生たちを残して志半ばにしてこの世を去られたI先生ご本人だったに違いありません。謹んでご冥福をお祈りいたします。