Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

経済学史研究会@関学大

院生N野さんのロバート・ウォーレスに関する報告を聞く。

来月の経済学史学会での報告の予行演習を兼ねていたようなのだが、勤勉かつ誠実に研究していることが伺えるという意味で非常に好感の持てる報告だった。手稿解読にまで取り組んでいたし。しかし発見したことすべてを未整理のままごった煮で放出した感も多少あった。ポイント部分を抽出してそれをもっと前面に押し出すべきだろう。またプレゼンテーションにももう少し工夫が必要だと感じた。聞き手の大半はウォーレスについて無知なのだから、「私がわかりやすく教えてあげますよ」とばかりに、大きな声でゆっくりと観客目線で話すくらいのほうが好印象を得られるはずだ。

古典派時代の経済学史研究への新規参入者は最近停滞気味。研究の活性化のためにも、N野さんには大いに期待している。もちろん、nakcazawaゼミ出身、教え子のM本君にも!そのM本君から拙稿(草稿)に対するコメントをもらった。率直で的を射たコメントに感謝。

同じ日の同じ時間帯に大阪学院大学で別個に経済学史関係の研究会が開催されていた。そのせいもあったのだろうか、出席者が10名程度にとどまってしまったのは残念。