Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

一昨日

一昨日「マルサスの某著作の某passageの解釈について、ここ数週間悩んでいたのだが、D目さんとの対話を通じてかなりの程度が解決した」と書いたが、あれからさらに2日考え続けて、その「かなり」の度合いはさらに上昇した。当初は(マルサスが記した)原文それ自体に間違いが含まれている可能性まで考えていたのだが、どうやらその可能性はありえず、邦訳が誤訳を犯していると結論できそうだ。

この問題の発端は、邦訳の某一節を何度読み返しても理解できなかったことにある。そこで原文を確かめてみた。確かに原文それ自体が圧縮度の高いわかりづらいものだが、それでも理解不能な訳文が60年以上も(改訳を経ても)放置され続けていたことに、驚きを禁じえない。どうしてマルサス研究者の誰一人として問題にしなかったのだろうか? 気づかなかったのか? 気づいていたけれども問題にするほどの価値はないと判断したのだろうか? 不可解だ。

せっかくこれだけ労力を注いで調べ考えたので、これが後々に大きな仕事(論文)へと発展して欲しいものだ。