Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

経済学史研究会@関西学院大学

出席するか、自宅で静養するか、ギリギリまで迷っていた経済学史研究会だが、目覚めた後の頭の調子が思いのほか良かったので(最近安眠できているおかげだろう)、出席することにする。

恐ろしく湿度が高い。甲東園駅から関学まで15分ほど歩くだけで、汗びっしょり。思わず、関学正門前のコンビニに駆け込み、ビオレ顔ふきシート(毎年お世話になっている)を購入する。

2本の報告が予定されていたが、アクシデントで1本だけになる。フーコーについての研究報告。フーコーについてほとんど無知と言ってよい僕だが、『はじめて学ぶ政治学』の「権力」の章(実質的にはフーコー論)をタイミングよく読んでいたこともあって、おぼろげながらも報告内容を理解することができた。

研究会が予想外に早く終わってしまったので、研究会のメンバー数人と西宮北口でおやつのビールを味わう。おやつのつもりが、そのままディナーになだれ込んでしまう。もっとも、ずっと世間話にふけっていたわけではなくて、2軒目では元ゼミ生のM本君とお互いの最新論文についてかなり真剣な議論を戦わせる。

ここ数日、この日記に「頭が重い」「頭が干上がる」「思考停止」などと思うままに書き連ねていたせいで、日記を読んだU宮さんが心配して声をかけてくださった。誇張したわけでなく事実なのだが、本気で100メートルダッシュをしたら、たった100メートルでも頭が白くなってしまうように、本気で午前中3時間ほど執筆に集中したら、午後は本当に頭が真っ白になってしまう。そういう次元の話なのだ。集中して何かに取り組まねばならない時、僕はいつもこんな感じ。ただ、真っ白状態になっても、そこから回復するのが年々遅くなってきている気がする。これは老化かもしれない。今はオーストラリアでの学会報告がかなり大きなプレッシャーになっている。それに加えて、単著執筆のプレッシャーも。ずっとhauntingしている。それが頭脳疲労回復の邪魔をする。常に何かを考えている感じ。やり終えてしまえば、何事もなかったかのように、普段の自分に戻るはずなのだが・・・。

9月11・12日に岡山大学でヒューム研究学会が開催される予定なのだが、研究報告をエントリーしたところ、どうやら受理していただけた模様。今後は、7月24日の科研「啓蒙と経済学」研究会で下報告を行い、それから本報告にむけて手直しをするという段取りになる。「バーク対ペイン論争の新展開――その現代的意義およびヒューム研究との関連――」という報告タイトルを今年度学会世話人のIさんに提出した。