科研費にもとづく共同研究「イギリス経験論の展開と経済学方法論」の研究成果を公表し、さらに深めるために、このたび国際シンポジウムを開催することになった。
http://room409-1.ih.otaru-uc.ac.jp/~deduction_induction/
5時起床。6時前に自宅を出て、出町柳→東福寺→京都→品川→高田馬場→花小金井というルートで会場の嘉悦大学を目指す。*110時前に会場に到着する。嘉悦大学を訪れたのは今回が初めてで、西武新宿線に乗ったのも初めて。
昼休みにメンバー一同で最後の打ち合わせを行なって、13時にシンポジウムを開始する。報告者は4人(うち2名が海外からの招聘者)で、僕は第2報告者を務める。4本の個別報告および事前に指名された討論者との質疑応答の後、フロアとの自由討論へ移る。
僕にとって英語での研究発表は今回で4回目であり、それなりに場数を踏んできたことになるわけだが、それでも苦手意識はまったく払拭できない。発表それ自体は事前に練習できるぶんだけましなのだが、準備なしでの即答が要求されるフロアとのやりとりが本当に悩ましい。初歩的な単語が突然脳裏から消え去り、一瞬、言葉を失ってしまう。それがきわめて頻繁に起こる。これも場数を踏むことによってしか克服できないわけだが、それでも情けないことは事実である。
もう1人の日本人報告者であるK保さんは開催校世話人でもあり、まさしく八面六臂の大活躍。彼から「nakcazawaさんの話す英語って、思いきり関西弁ですね」と。また言われてしまった・・・。でも、通じれば、それで良いのだ(開き直り)。それがいちばん大事。多少発音が悪くとも、アクセントとイントネーションを間違わなければ、英語は想像以上に通じるのである。過去3回の発表で学んだことだ。エレガントに話そうと意識しすぎると、通じる英語ですら通じなくなる。
第1報告者と第4報告者が海外からのゲスト。どちらもかなり有名なお方。ローソン教授のほうは、主著が日本語に翻訳されている。
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Economics and Reality (Economics as Social Theory)
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E頭さんの見事な司会もあって、期待していた以上に活発な討論が展開された。個別報告の寄せ集めに終わらず、「Economics and Philosophy in the British Hostory of Economic Thouhgt」という全体テーマに即して各報告が有機的に関連づけられた気がする。少なくとも僕にとっては、過去3回のどの発表と比べても、意義深い経験となった。得られた成果は大きかった。
17時半に閉会。新宿に移動して懇親会。翌朝5時に起床しなければならないので、22時過ぎにおいとまさせていただく。神田にて宿泊。
【9308】
*1:読み上げ原稿の英単語のアクセントの場所の確認などをしていたら、あっと言う間に品川に着いてしまった。京都・東京間をこんなに近く感じたことはこれまでなかった。