Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

恩師の退職記念行事+ゼミ1期生同窓会

ゼミ資料集


恩師の一人であるT中先生がこの3月で東鴨川大学を定年退職される。今日はその退職記念行事(最終講義+記念パーティー)が行われた。

最終講義の内容は先生ご自身の40年にわたる研究生活を回顧するというもの。いちばん古株の直弟子であり、専門分野がかなり近く、共同研究に従事する機会も多かった僕にとっては、ほとんどすべてがどこかで一度は聞いたことのある内容だったが、拝聴している間、入ゼミを希望して初めてT中研究室のドアをノックした時(22年前)の記憶が幾度となく頭の中を駆け巡った。

僕はパーティーの司会進行役を任された。正直なところ、荷が重たかったが、先生への学恩はあまりに大きく(詳細をこの場所で書くことは無理なので省略)、先生と出会わなければ今の自分は絶対に存在しないので、その学恩を少しでもお返しできればと思い、僭越ながら大役を引き受けさせていただいた。

思うように事前に打ち合わせに参加できなかったこともあり、小さなミスはいくつかあったものの、何とか最低限の仕事はこなせたように思う。ゼミ同期のK寺君&T端君のスピーチが場をとりわけ引き締め&盛り上げてくれたことがありがたかった。

先生への学恩の(巨大すぎる)残りは、これからの研究で少しずつお返ししていくしかない。これを機会にさらに精進したい。

K寺君&T端君と会うのは20年前の卒業式から2回目だったように思う(1回目はたぶんT端君の結婚式)。これほど待ち望んでいた再会があっただろうか! T中先生はもちろんだが、それに加えて、この二人とゼミで出会わなければ、今の僕は絶対に存在していない。二人とのゼミでの議論が、学ぶことの醍醐味を本当の意味で僕に教えてくれた。ゼミは月曜2限だったけど、昼休みを過ぎて3限に突入しても、毎回議論していたものなぁ。

パーティー終了後、三人でT中ゼミ一期生の同窓会を百万遍で催したが、本当に、本当に、本当に、この上なく楽しい時間だった。うれし涙がちょちょぎれる直前だった。K寺君が「話のネタに」と、当時の報告レジュメを一式、「資料集」としてファイルに綴じて持参してくれていた。20年以上前の自分の、稚拙ながら一生懸命な思考がそのままはっきりと記録されていて、想像を絶する面白さだった。その作成に膨大な労力が投じられていて、我ながら驚いた。本当によく勉強していた。*1昔話だけでなく、管理職の苦労話など、今の話もたっぷりできた。出会ってから22年。数えるほどしか連絡を取ってこれなかったけど、改めて絆の強さ・深さを再確認できた。素晴らしい一夜だった。生きてて良かった! T中ゼミ万歳!

【6629】

*1:K君にお願いして、その資料集をしばらくお借りすることにした。