Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

ケインズとの対話

午前中は娘を連れて近所の御射山公園へ。午後から研究会。

今日の研究会は科研研究会(啓蒙と経済学)と社会思想史研究会(東鴨川大T中ゼミの学外版)の共催。場所は京都駅前のキャンパスプラザ京都で、僕は3名の報告者の中の2番手として登場した。報告題目は「バークを読むケインズ――「エドマンド・バーク政治学説」(1904)と『自由放任の終焉』(1926)を中心に――」である。

このテーマ(ケインズのバーク解釈)で最初に研究報告したのは2011年8月だから(その時はまだ『自由放任の終焉』にまで研究は及んでいなかった)、すでに4年近くも取り組んでいるテーマということになる。自分の専門であるバーク研究の延長線上にあるテーマだが、ケインズという巨人が相関わっているだけに、なかなか研究が進まない。いくら勉強しても、新たに勉強しなければならないことが出てくる。先行研究が膨大すぎる、泥沼にはまってしまっているような感じだが、ケインズという巨人との対話がもたらしてくれる知的興奮の喜びは、そのしんどさを十分に相殺してくれる。

今日の報告は未完で、中間報告にすぎないものだが、内容それ自体についてはオーディエンスの十分な理解と同意を得られたので、それなりに自信になった。

下の写真は娘が砂場で作った「バースデーケーキ」(笑)。もうすぐ妻の●回目の誕生日なので。

【7016】