Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

The Rocky Horror Show

そして、お芝居。今日の出しものは世界的に有名なロック・ミュージカル。

結論から書こう。素晴らしい。完璧。最高であった。これまで観たすべてのお芝居の中でダントツの一位である。2時間ずっと興奮&笑いっぱなし。5万円払ったとしも安くないと思えるほど。

ストーリーは超B級のカルト系ホラー。お下品、お下劣、インモラル。噴飯もののギャグがしばしば飛び交う。登場人物はみんな変(色物)。まともな人がいない。しかし、それが最高レベルの演出とともに最高レベルの役者によって演じられると、こんなにも深い感動を伴うものなのか! このミュージカルが初演から40年以上たっても色あせることなく愛され続けている理由がわかった気がする。気分的には超ゴージャスな「8時だョ!全員集合」を見せてもらった感じだ。そう。あの番組を熱心に見ていた子どもの頃の感覚にきわめて近いのだ。

Vivid Sydney Festivalの真っただ中で、しかも水曜日の夜ということもあって、客席の埋まり具合は6〜7程度にとどまっていた。何とももったいない気がするが、そのおかげで、本当にラッキーなことに、前から7列目のど真ん中という、たいへん良い席で観劇できた。どのお客さんも終演後「Great!」を連発していた。自分だけが感動していたわけでなかった。それがわかり嬉しかった。*1

僕にはお芝居や音楽で食べていけるような才能はないけれども、もしもう一つの人生がありうるとしたなら、こういうロック・ミュージカルのバック・バンドでドラムを叩きたい。大好きなドラムで、大好きなお芝居に裏方として貢献したい。そういう仕事は表舞台に立つことがあまり好きではない自分の性格に合っているはず。・・・そんなことを考えながら、家路についた。

*1:レ・ミゼラブル」の時には買わなかった公演パンフも今回ばかりは迷わず買った。