Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

スロヴェニア料理

今日は大学には行かず自宅で仕事。4・5日のゼミ合宿(大学院&番外編)に備えてテキストを再読。15時くらいに散歩がてら近所のカフェ‘so what?’に立ち寄ってしばし休憩。夕食はJR花園駅に近いスロヴェニア料理店「ピカポロンツァ」で。

このお店はかなり前から同僚のHさんのブログで紹介(絶賛)されており、ずっと行ってみたいと思っていた。このたびHさんのお計らいで、ようやく実現となった。昔、大学院生時代に予備校・塾で地理(と英語)を教えていたので、スロヴェニアがどのあたりに位置する国なのかくらいの知識はあった。東欧の、旧ユーゴスラビア構成国で、イタリアの東隣の国。しかし、スロヴェニア人の友人・知人は一人もおらず、スロヴェニア関係の本を読んだこともないので、果たしてどんな料理が出てくるのか、まったく見当がつかない。

Hさんによれば、今のところ、日本でただ一軒のスロヴェニア料理店であるとのこと。お店が唯一無二ならば味も唯一無二。時にイタリア風、時にドイツ風だが、そのどちらでもない。ひつこくない。さっぱり感が重視されている味つけのようで、その点では日本風でもある。いちばん気に入ったのはスープシチューで、一見ボルシチのようなのだが、そこまでこってりしておらず、レモンとハーブの酸味がよくきいている。果物で味つけするのは、スロヴェニア風だとのこと。また、そばのパンも美味。決して日本風にアレンジしたわけではなく、スロヴェニアの定番だそうだ。見た目にはライ麦パンに似ているが、実際に食べ比べてみるとかなり違う。豚の内臓の腸詰ソーセージ「クロヴァヴィツェ」(スロヴェニアおせち料理)は、見た目は(エディンバラで何度も味わった)ハギスに似ているが、食感はずっとさっぱりしている。レバーが好きな人であれば大喜びするはずの味だ。

微妙な味わいを堪能しようとして、食べるペースも自然とゆっくりになる。気がつけば3時間以上もおじゃましていた。大満足だ。ぜひもう一度機会を作って訪れたい。お店のURLは、

http://www.ne.jp/asahi/pika/polonca/ (「クロヴァヴィツェ」の写真あり。)

食は国境をこえる。これまで縁遠かったスロヴェニアという国が急に身近に感じられるようになった。

蛇足。交通費節約と運動不足解消を兼ねて「出町柳〜花園」は自転車で。平坦な道のりだし、30分弱しかかからないので。行きは快調だったのだが、帰り道、ほろ酔いでペダルを回すのはさすがにきつかった。とほほ。