1996年イギリス。1980年代のエディンバラを舞台に、ドラッグに溺れた労働者階級の若者の無軌道な日常を描いた青春映画。大ヒットしユアン・マクレガーの出世作となった。オアシスのノエル・ギャラガーは「アメリカの中産階級にこの映画を理解することはできないだろう」とコメントしたが、たしかに本作には「アフタヌーン・ティー」も「ピーター・ラビット」も「ヒュー・グラント」も登場しない。絶望と混沌があるだけだ。それをユーモアとアイロニーで笑い飛ばしてしまうのがいかにもイギリス的。僕自身も、1年間のエディンバラ生活がなければ、本作を素直に受け入れて楽しむことはできなかっただろう。台詞は全編にわたり強烈なスコットランド訛りなので、英語のリスニング教材としてはまったく不適(笑)。でも懐かしかった。「町の人たちはこんなしゃべり方してたよな」って。メイキングや未公開シーンが満載の特典ディスクも本編に劣らず楽しめる。
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