Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

社会思想史学会の報告原稿を仕上げる

午前中は整体に。整体師のF井さんは、僕を(施術前に)一目見て、「今日は調子良さそうですね。身体のむくみがないです」って。確かに今日は体調が良いほうだ。一目見るだけでわかるなんて、さすがプロだなぁ。

学園祭中なので授業はないけれども、社会思想史学会の報告原稿を仕上げなければならないので、午後から大学へ。

昨日からトマス・ペイン『人間の権利』を久々に(5年ぶり?)読み返しているのだが、昨日・今日の2日間だけでも新しい発見がいくつもあり、報告原稿の内容を抜本的に変更することにした。『人間の権利』はエドマンド・バークフランス革命省察』への反駁書なので、『省察』の理解が進めば『権利』の理解も相乗効果で進むのだ。「『権利』のこの部分は『省察』のあの部分に応答したものだったのか!」といった発見は、推理小説を読みとく時に感じるスリルと似たところがある。研究室にこもってひたすらキーボードを打つ。外部の騒音もまったく聞こえず、これ以上望めないくらいに思考に集中することができた。残念ながらボーリングブルックやマキアヴェッリの著作を読むことはできなかったが、何とか自分でもGOサインが出せる水準の原稿を仕上げることができた。今日は我ながらよく働いたと思う。帰宅後「乳姉妹」第18・19話を観る。

ここ3日で頭が完璧に研究モードになってしまった。今授業をしろと言われても、たぶんまともな授業はできないだろうな。それくらい研究と教育では使っている脳みその部分が違う。脳内テンションがとても高い。明日はしっかり休もう。百万遍知恩寺で「秋の古本まつり」が催されているから、覗いてみることにしよう。

社会思想史学会第30回大会(岡山大学)のプログラムは以下。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/shst/Convention/index.html

僕は11月12日(土)9:00-11:00のセッション「啓蒙と共和主義」において、「18世紀ブリテンの共和主義とバーク」というタイトルの研究報告を行う。また、翌13日(日)14:50-16:50のセッション「自由主義思想の射程」においては、コメンテーターを務める。それ以外にも、ミニ・シンポジウム「さまざまな共和主義」、セッション「ヒュームとスミス」、自由論題報告「カール・ポランニー」「アダム・ミュラー」など、聞きたい報告ばかり。近年まれに見る充実したプログラムだ。金曜も月曜も授業があるので、休息なしで新しい週を迎えることになる。体力的にはちょっときついけど、気合いで乗り切るしかないな。

12月10日(土)には、日本イギリス哲学会関西部会にて、別ネタで報告予定。12日20日(火)は共同研究(ビジネス・エシックス)の成果報告書への寄稿原稿の締切。年末まで原稿書きの仕事がびっしりつまっている。