Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

14年前の今ごろ

途中で何度か目が覚めたものの、結局昼過ぎまで布団から脱出できなかった。自分が思っていた以上に疲れていたようだ。

年始挨拶がてら、近所(聖護院)のラーメン屋「らんたん」にて昼食。独特のラードと自家製麺が魅力のしょうゆとんこつラーメンだ。大将(ご主人)とのおつきあいも今年で19年目に突入。*1

近所のホームセンターに日用品を買出しに行った以外は、自宅でのんびり読書をしたりDVDを見たりして過ごした。「久しぶりに美術館にでも行こうかな」と一瞬思ったけれど、日曜だったのでやめた。職業柄、平日でも行けるのだから、わざわざ混んでいそうな日を選ぶ必要はないだろう。

読書をしながら、ぼんやりと昨日の報告会のことを思い出していた。

学術的な内容をしゃべり(口頭)だけで素人に理解してもらうのはやはり厳しい。報告の仕方に工夫が必要だろう。パワーポイントでの報告を義務づけるべきだろうか?マイクも用意すべきか?

役者(3期生)の大半が前日深夜ギリギリまで報告準備に集中していたために、役者を支えるべき裏方を欠いていて、予想を大きく上回る参観者への十分な対応ができなかった。後輩ゼミ生の一部は、完全にお客様気分で報告会場へと足を運び、会場のアメニティに関する不満をアンケートに書いていたが、よくよく考えてみれば内輪なのだから、もっと気を利かせて自発的にサポートして欲しかった。はっきり言わないとわかってくれないものなのか。来年度の卒論報告会では、3回生(5期生)を裏方として動員すべきかもしれない。

学会報告の会場でもそうだが、いちばん前の列はなかなか埋まらない。それでいて後方は混雑している。おかげで通路がふさがってしまった。場内整理役を誰かに任じる必要があるかも。

同じようなこと、昔に考えたことがあったような・・・と思い返してみると、実は学生時代に携わっていた劇団とほとんど同じであることに気づいた。

今回僕の担当は演出。4回生は役者。テキストをゼミ生が選定する当ゼミにおいては、脚本はエチュード(役者の即興)で作ったようなものか。2年半、手を変え品を変え稽古してきた。いろいろあった。役を降りたい、と言ってくる役者もいた。どうしても必要な役者だったから、必死で慰留した。そして、何とか本番を迎えた。本番当日、演出家はすることがほとんどない。役者が台詞を忘れてしまっても、舞台ソデで祈るだけだ。本番は、進行中、長い。終わってみれば、短い。本番終了。打ち上げでアンケートの回覧。

同じだ!僕は「関西大学経済学部nakcazawaゼミ」という名の劇団の主催者で、公演ごとにまったく違う個性をもった役者を集めて演出しているのだ。稽古でほめたほうが本番でいい演技をしてくれる役者、本番に向かって精神的に追いこんだほうがいい演技をしてくれる役者、稽古ではダメなのに本番になると俄然輝き出す役者、稽古中何度も喧嘩したにもかかわらず本番終了後に最高の微笑みを見せてくれる役者・・・。

14年前の今ごろ、当時学部4回生の僕は、卒業公演(役者として関わった)の稽古をしていた。僕は演出にわがままを言って舞台上でドラムを叩かせてもらった。数日前、その卒業公演の演出だったKさんが、僕のこのブログに書き込みをしてくれた。奇遇なことだ。

*1:常連であることに飽きたらず、学生時代、僕は大将のもとで3年間バイトとして働いたこともある。