Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

LOUDNESS (3)

The SOLDIER’s just came back [DVD]

The SOLDIER’s just came back [DVD]

13年ぶりにオリジナル・メンバーで復活したLOUDNESS。復活直後、2001年3月28日、中野サンプラザでのライブを収録したもの。

120分という長尺モノながら、最初から最後まで緊迫感あふれる演奏で、視聴者の眼と耳を釘付けにしてくれる。1曲目の「LOUDNESS」のイントロ部分、メンバーが一人ずつ登場してくるシーンは、長年のファンなら身体が震えること間違いなし。粋な演出だ。このDVDの最大の見どころは、山下昌良のベース・プレイだと思う。音色、フレージング、グルーブ感、ステージ・アクションのすべてにおいて完璧で、ロック・ベーシストのまさに鏡。80年代の彼と今の彼を比べたら、今のほうが100万倍格好いい。こんなふうに年とりてぇよ。左足でリズムをとりながら弾いている姿はGeddy Leeにそっくり。研究したのかな?

「LIVE BEST」というサブタイトルに偽りなしで、代表曲が目白押し。1曲たりとも早送りできない。中盤の「CRAZY DOCTOR」はオリジナル・ヴァージョンよりもかなりスピードアップされていて驚いた。彼らが「現役」のバンドである証しだね。*1それでいて「引き」も忘れない。本編ラストは代表的バラードの「SO LONELY」で泣かせてくれる。*2そしてアンコールの最後は超がつくスピード・ナンバー「SPEED」でトドメ。にいちゃんよ、20曲以上歌ってるのに、不惑を過ぎたのに、どうしてこんなに声が出るんだ!? 樋口も最後の最後で叩きまくり。あまりにすごすぎる…。

マルチ・アングルが1曲だけというのが残念。二井原のMCも(彼の愛らしいキャラをLOUDNESSの魅力の一部と考えるならば)完全収録して欲しかった。しかし、この演奏の充実ぶり(+カメラワークも良好)を前にしては、そんな不満は消し飛んでしまう。文句なしに「★★★★★」という評価を与えたい。これこそロックだ。日本のロックだ。

蛇足。『The SOLDIER's just came back』というタイトル、英語としておかしい(破格?)気がする。「's」が「has/is」のことなら、「come back」が正しいのでは。あるいは、バンドのメンバーが4人である以上、「SOLDIERS」のほうがふさわしいはずだから、『The SOLDIERS came back just now』とするべきでは。このブログの読者で英語の専門家がおられたら、ご教示ください。気になって仕方がない。*3

*1:YESなんて、昔のナンバーを演奏する際、あまりにスピードを落としていて、ファンの多くは大幻滅。STEVE HOWEの責任だが。

*2:この曲は僕の大のお気に入りで、カラオケでもよく歌っている。

*3:街中にも文法的におかしい日本語的英語の看板多いよね。