Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

O野さんとN口さん

経済理論史研究会@先週大学に出席する。以下の2著作について、著者ご自身を招待しての合評会である。

リカードの経済理論―価値・分配・成長の比較静学分析/動学分析

リカードの経済理論―価値・分配・成長の比較静学分析/動学分析

F田さんは以前から面識のある同世代(同い年)の古典派研究者。O野さんは超著名な理論(マクロ)経済学者だが、面識はない。実はO野さんとお会いしたいがために(F田さん、失礼!)、今回東京まで足を伸ばした。

僕は一経済学徒としてO野さんの著作を愛読してきた。一般向きに書かれた本はほとんど読んでいる。大ファンなのだ。しかも、ゼミ2期生のK君が大殺界大学の大学院に進学し、そこでO野さんに情熱的にご指導いただいた。ぜひとも直接お会いしてお礼が言いたかった。

研究会は大盛況だったように思う。開始から5時間以上たっても、議論が途切れなかったくらいだし。懇親会(1次会)では、たまたま座席がO野さんと隣り同士になった。ファンであることを告白できたし、K君指導のお礼も言えたし、思う存分質問をぶつけることもできたし、いわゆる「裏話」も聞かせてもらったし、本当にラッキーであった。

もう一つラッキーだったのは、N口さんの面識も得られたことである。O野さんに劣らずN口さんの本も僕は愛読してきた。『経済対立は誰が起こすのか―国際経済学の正しい使い方 (ちくま新書)』『構造改革論の誤解』『ゼロからわかる経済の基本 (講談社現代新書)』『間違いだらけの経済論』などの著作から多くを学ばせてもらった。「経済学説史」の講義で頻繁に紹介・言及させてもらったし、ゼミテキストにも利用した。そのN口さんと2次会でたっぷりお話しできたのは、本当にありがたかった。

O野さんとN口さんとの間には根本的な見解の相違が数多く存在している。前々から気になって仕方がなかったその相違について、著者ご本人に質問することによって理解を深められたのは、本当に大きな収穫だった。

宿泊は秋葉原