現在、15時。2回生の答案172枚の採点を終了。ようやく半分を過ぎたところ。ああ、しんど。
「アダム・スミスの自由貿易論は外国貿易に不当に向けられた資本を本来向かうべき国内部門に引き戻そうとする重商主義に基づいている」といった支離滅裂な答案が頻出。文章の構造もそっくりで、おそらく根本的な誤解に基づく模範(?)答案が作成され回覧されたように推察される(問題事前発表のため)。配布レジュメに基づいて作成すれば、決してこんな文章にはならないはずなのに。まったく理解に苦しむ。
「スミスは師ファーガスンの強い影響を受けて」といった答案もしばしば見受けられた。なんで? 講義であれだけ師ハチスンの話をしたのに。ファーガスンの話などしなかったのに。
それらの答案が講義の熱心な出席者によって書かれていただけに、自分の講義を全面否定されているようで、かなり落ち込む。
さて、肩もこってきたことだし、今日も下鴨神社(古本まつり)まで散歩にでも行くか。