Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

ビジネス倫理の教え方

早いもので秋学期の開始まで残り2週間になった。そろそろ講義準備を学習スケジュールに組み込まねばならない。

秋学期の経済学説史(科目名は「経済学説史2」)は授業の内容もスタイルも抜本的に変えるつもりでいる。テキストはディキンスン『自由と所有―英国の自由な国制はいかにして創出されたか (叢書 フロネーシス)』から佐藤方宣編『ビジネス倫理の論じ方*1へ変更。この新しいテキストには僕も拙論を寄稿している。講義のテーマがビジネス倫理という現代的なものに変わったので、視聴覚教材(現代経済・企業に関するドキュメンタリー映像など)を大々的に利用する余地も出てきた。18世紀イギリスがテーマだった時は、映像を使いたくても、肝心の映像が存在しなかったのだ。

同業者と話していてしばしば話題にのぼることなのだが、最近の学生さんは映像教材が本当に好きなのだ。「大学生なんだから、もっと活字を読んでくれよ」という気にならないわけではないが、学習への動機づけの初期段階においては、ある程度学生サイドに歩み寄るほうが教育効果が上がるのではないか、と思うようになってきた。

テキストの各章の内容をまとめた講義レジュメを作成して配布するのは当然として、それに加えて、各章の内容に関係の深い映像教材(できるだけ興味深いもの)を受講者に見てもらい、それをイントロとして各章の内容に入ろうと考えている。具体的には、映画「いのちの食べ方」や「おいしいコーヒーの真実」などを見てもらってから、「食と安全」に関する章を講義する、といった具合である。

また、この科目の専用ブログを設置して、受講生に授業の感想をブログのコメント欄に書いてもらうことも考えている。

今日やった仕事は、『ビジネス倫理の論じ方』の序章&第1章のレジュメ作成、専用ブログの仮設置、視聴覚教材の学内探索など。途中、7期生T田さん&I本君と面談。悪質クレーマーをテーマにしたドキュメンタリー映像がどこかにないものか?

ダンベル2セット。BGMはこれ。#1「JACK」はこのベスト盤でしか聞けない名曲。

THE BEST OF REUNION

THE BEST OF REUNION

*1:サポート・ページはこちら。http://econthought.net/beet/