Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

切なさいっぱいの学位授与式

博士学位授与式


博士学位授与式に出席する。晴れ晴れしい気持ちはほとんどなく、何だかとても切ない。1988年4月に入学してから21年半が過ぎた。ようやく卒業させてもらえたような気分である。例えるならば、ロングランを続けてきた舞台公演が千秋楽を迎え、その公演もついに最後の幕が降りてしまったような気分である。これからもまだまだ研究生活は続くのだが、それでも確かに何かが終わった。「さよなら、東鴨川大学」と心の中でつぶやいてしまった。

学生時代から叱咤激励を賜り続けているT中先生、H先生、Y木先生にお礼の言葉を直接申し上げることができた。やるべきことはすべてやった。思い残すことは何もない。156名(課程128名・論文28名)が新たに博士の学位を授与された。僕は109番目に名前を呼ばれた。この数字に特別な意味はないのだが、いつも遠回りをして末席を汚している*1自分らしい順番だと勝手に思ってしまった。人生の折り返し地点を今日ほど実感した日はない。*2

帰宅後、昨日までの日常に戻る。明後日の学史学会関東部会の原稿の手直し。変わらない日常がなぜかとてもありがたい。やるべき仕事があることは幸せなことである。

ダンベル4セット。BGMは“It'll be just like starting over”*3な気分なのでこれ。

Lennon Legend: The Very Best Of John Lennon

Lennon Legend: The Very Best Of John Lennon

*1:もっとも、後になって「あの時は遠回りしたような気がしたけど実は近道だったかも」と思い直すこともしばしばなのだが。

*2:今僕は41歳だが、何となくちょうどその倍の82歳でこの世を去るような気がする。

*3:(Just Like)Starting Over / John Lennon(1980)