午前中(1・2限)は試験監督業務。午後から毎日文化センターの次回講義レジュメの作成を開始する。次回はマルクスを講じる予定なのだが、実は僕はこれまで一度もマルクスについて講じたことがない。本来であれば、「経済学説史」の講義で扱うべき対象なのだが、例年、マルクスにたどり着くまでに時間切れになってしまう。「政治経済学」の講義のほうでマルクスが講じられている(そのはず)なので、どうしても「経済学説史」では割愛してしまう。このたびの文化センターでの講義はその欠落を補う絶好の機会なのだ。
しかし、いざレジュメを作り始めると、これがなかなか難儀である。90分で完結させねばならない。何を残して何を捨てるか、その判断が本当に難しい。登場する用語も難しめのものが多く、逐一説明する必要がある。さしあたり、「疎外」(『経済学・哲学草稿』)と「搾取」(『資本論』)の2つをキーワードに設定し、最終的に第三世界の貧困(従属理論・世界システム論)の話題へつなげたいのだが、詰め込みすぎだろうか?
昔も、今も、マルクス思想の入門書としては、この本がいちばん好きだな。
- 作者: 木原武一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1995/02
- メディア: 単行本
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