昨日・今日、マルサス学会第24回大会が開催された。会場は僕の本務校である千里山大。開催校責任者として、裏方仕事に奔走した。
https://sites.google.com/site/malthussociety/
マルサス学会は、会員数60名ちょいのミニ学会であるが、僕が会員として所属しているいくつかの学会の中でいちばん思い入れの強い(コミットの深い)学会だ。入会したのはまだ学生(博士課程2年)だった1996年で、この学会に入会したことによって*1、「イギリス保守主義の政治経済学 バークとマルサス」という生涯のテーマと出会えた。1997年の大会報告にもとづく論文は、千里山大への就職の決め手となった。まさしく「足を向けて寝られない」学会なのだ。そんなわけで、入会以来、在外研究従事中で日本にいなかった2002年の大会を除いて、大会には皆出席している。ご恩返しの第一弾として、2009年から11年まで会長を務め、この学会の発展のために汗を流した。そして、ご恩返しの第二弾が、今回の大会開催ということになる。
裏方仕事の関係で、6本の研究報告すべてをじっくり拝聴できたわけではなかったが、いずれもレベルが高く、フロアとの討論も活発で、例年以上に盛り上がった大会だったように思う。*2参加者も30名あった。これまた例年以上の数字である。懇親会やコーヒーブレイクの内容にも自分なりにこだわってみた。参加者の方々にも喜んでいただけたようで、こちらとしても本望である。
来年度の大会(@弘前大)は在外研究従事中(2度目)のはずなので参加できそうにないが、再来年はもちろん参加するし報告もするつもりだ。できればDonald Winch, Riches and poverty公刊20年後の再評価について書きたい。これまでの研究生活で僕が最も大きな影響を受けた研究書の一つである。
Riches and Poverty (Ideas in Context)
- 作者: Winch
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
- 発売日: 2008/01/12
- メディア: ペーパーバック
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