Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

バークとミル

某重要校務のため朝一から14時半まで身体を拘束される。解放後、研究室で明日の授業(人権特講)の準備。今週も何とかギリギリで準備が間に合った。毎週のように新規担当科目ならではのスリルを味わっている。確かに準備が大変なのだが、準備の過程で僕自身が多くのことを学んでいる。明日からJ・S・ミル『女性の隷従』について講義するわけだが・・・。

・・・ミルは『女性の隷従』を書く際に、バークのことをどの程度意識していたのだろうか? 『女性の隷従』を読むかぎり、バーク思想へのあからさまな批判と受け取れる箇所を数多く発見するのだが、バークの名前は登場しない。女性論・家族論をめぐるバークとミルの思想的継承関係(批判的継承を含む)を真正面から論じた研究は、管見の限りでは、国内外ともにきわめて少ない。『女性の隷従』を十分に論じる能力を有するEillen Hunt Bottingは、なぜFamilly Feudsの中でミルについて何も述べなかったのだろうか?

Family Feuds: Wollstonecraft, Burke, and Rousseau on the Transformation of the Family

Family Feuds: Wollstonecraft, Burke, and Rousseau on the Transformation of the Family

こんな疑問を小脇に抱えつつ、今日も授業の準備に精を出した。明日も頑張って授業するぞ!

【7376】