Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

研究室へ(シドニー4日目)

本日も快晴なり。自室の窓からの眺めはこのような感じ。

Redfern駅前に広がるAustralian Technology Park(ATP)内、Biomedical Buildingの研究室へ初出勤する。

まずは下宿(住処)を出て、最寄りのバス停へ。徒歩3、4分ほど。

そこからセントラル駅近く(正確にはシドニー工科大学の前)まで10分弱バスに乗り、下車してからATPまで25分ほど歩く。ちょっと不便だが、おそらくこれが最速のルート。9時5分に下宿を出て、9時45分にBiomedical Buildingに到着したので、約40分かかったことになる。

10時から事務職員のBartと会って、研究室の利用についての説明を受ける。研究室は美しく広々としていて(机が広いことが特にありがたい)、それを個人で使用させてもらえるわけだから、たいへんラッキーだ。

プリンターがないのがやや不便かもしれない。事務職員にメールを添付ファイルで送って共用プリンターで打ち出してもらうしかなさそうだ。

今日気づいたことだが、Biomedical BuildingにはFaculty of Agriculture and Environmentが入っている。確かに農業経済学を専攻している研究者であれば、こちらのキャンパスのほうが話の合う研究者が多いような気がする。

研究室のあるビルの隣のビルの1階に学食が入っているので、そこでサンドウィッチを買って、昼食にした。サンドウィッチの種類はたくさんあるが、どれも値段は9.7ドル。円安だから高く感じてしまうけど、まぁ、こんなものかな。今日はローストビーフのサンドウィッチを買った。とてもおいしい。日本にはなかなかない味付けだ。また食べたい。イギリスとはやはり別の国であることを実感する。

13年前の最初の在外研究先がエジンバラだったので、何事についてもついエジンバラシドニーを比べて見てしまう癖がある。シドニーの街並みはものすごくイギリス的に見える。車が左側通行なのも同じ。centerではなくcenterとイギリス風に綴る。建物の階数表示も、日本で言う1階がground floor、2階がfirst floor、3階がsecond floorと言われるのも、英豪共通だ(写真はBiomedical Buildingのエレベーター)。

他方で、イギリスと違うなぁと感じるのは、まず、目に入る人の少なさ。人口450万人の大都市とは思えないほど、道を歩いていても空間に余裕がある。また、自転車に乗っている人をあまり見かけない。シドニーエジンバラも坂の多い街だが、エジンバラでは自転車の利用者がとても多かった。Patyさん(家主のpartner)に昨晩この点について尋ねてみたが、「あまり乗らないわね」(オーストラリアで?シドニーで?)とのこと。「空室あり」の表示は、イギリスでは'to let'だがここでは'for lease'である。スタバなどチェーン展開しているカフェをほとんど見かけず、地元のカフェががんばっている印象が強い。劇場が少ない。人口がシドニーの10分の1のエジンバラのほうがはるかに劇場数が多い。これは演劇文化を支える人の数の差なのか。嬉しい違いは、マーケットで売られている野菜や果物が新鮮で、また、水がおいしいこと。水道水が飲めるのだ。