娘が生まれて4年3か月。ついに娘宛ての年賀状差出人は娘の同い年のお友だち)が届くようになった。娘の成長を改めて実感させられる。例によって娘を御射山公園へ連れて行ったが、年賀状をくれたあやちゃんが先に来ていて、「新年明けましておめでとうございます」と挨拶を交わす。これもまた昨年までは見られなかった光景である。
娘が生まれてから、できるだけ家庭(娘)中心の生活を送れるよう、生活スタイルを抜本的に改めた。研究と教育のために使える時間が激減したが、少ない時間を効率的に使えるように工夫に工夫を重ねてきた。そのかいあって、論文の生産ペースは娘が生まれる以前と比べて下がっておらず、むしろ上がっているくらいである。これは嬉しい誤算と言ってよいだろう。
この4年3か月の間に発表した論文は9本(バークかマルサスに関係しているものばかりだが)。そのうち3本は旧稿のリメイクなので、実質的には6本にとどまるが、今年は少なくとも3本の論文が活字になる予定なので、5年で9本というペースになる。1年2本には届かないが、娘が生まれる前はおおよそ1年1本のペースで書いていたから、かなりペースアップしている。昔と違って「新しい論文のネタがどうしても浮かばない・・・」なんてことがまずないので、それもペースアップに一役買っている。おそらく今になって若い頃(院生・専任講師・准教授時代)の貯金(乱読)に助けられているのだろう。
今年の研究上の抱負としては、何はさておき、先の3本の論文を活字にしなければならない。
- 「18世紀中葉〜19世紀初頭のイングランド社会の結婚パターンとその思想史的意義―ハードウィック結婚法をめぐるバークとマルサスの見解を手がかりにして」(投稿・校正済で出版を待つだけの状態)
- 「「バークとマルサス」研究と小林昇経済学史研究」(投稿済でこれから校正)
- 「政府の「なすべきこと」と「なすべからざること」―ケインズはムーアとバークから何を学んだのか?」(3月末に投稿)
それに加えて、『経済学史研究』掲載予定の書評を書き上げること、バーク本の編集を完了させる(→出版)こと、以上が今年の最低限のノルマである。さらに言えば、できることなら、国際ジャーナルにおいて英語論文2本のアクセプトをゲットし、2冊目の単著の構想を練り、中国語の勉強を再開したい。4月に2人目の子どもが生まれる予定で、ますます家庭中心の生活を余儀なくされそうだが、研究推進部副部長の仕事も任された以上、きちんとやりとげなければならないし、家庭・研究・教育・行政のバランスを何とかギリギリのところでとりたい。そのためには昨年以上に「断る力」が求められるだろう。*1