Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

16期生の現状に悩む

今日から通常の勤務パターンに復帰する。1限、経済学説史。2限、16期(2回生)ゼミ。3限、15期(3回生)。5・6限、人権特講(補講)。ああ、しんど。

今学期最後の月曜授業日なので、15期生・16期生にとっては3回生・2回生としての最後のゼミということになる。ちょっと頭を悩ませているのは16期生の現状で、病気欠席が多く(特に男子)、今学期で17名全員が揃ったのは4回しかなかった。いつも誰かが休んでいる感じなのだ。欠席者がいてもゼミは進んでいくが、問題は欠席によって発生するデメリットや周囲への迷惑に対して欠席者当人が無自覚すぎることだ。

例えば、授業中に課題を与えて「来週までやって来なさい」という指示を授業中に出したとしよう。その課題をやらないままだと、次週のゼミ活動に支障が出るとしよう。しかし、欠席者本人から「何をやりましたか?次週までにやるべきことはありますか?」という質問が僕に届くことはない。また、僕からメールを送ってもなかなか読んでくれないし、掲示板に書き込んでも反応が乏しい(これは欠席者に限らない)。要するに、コミュニケーションコストがとても高くついてしまい、二度手間や予定修正のオンパレードなのだ。

また、みんなが多かれ少なかれマイルドな自己中と言うか、自己都合を優先する傾向が強い。悪気はないのだろうが、ゼミよりも部活やバイトを優先する状況を当然視している。そんなわけで、指導教員は行事の日程調整にたいへん苦労している。

さらに、指示待ち体質・他人依存体質が例年になく高いように思われる。自分たちの力でゼミを動かしていくんだという当事者意識(気迫?)が足りない。一人一人の素材は決して悪くない(むしろ高いくらい。ディベートでそれを感じた)のだが、「こんなことやろうぜ!」的な引っ張り役が結成後半年たっても登場しない。14期生の卒論報告会は見学自由にしたが、蓋を開けてみたら見学者ゼロで、がっかり。「そんなにゼミ活動に興味がないのか?2年後の自分の姿だろう?」このままでは「学生主体」の看板が単なる見かけ倒しになってしまう。

別に特別なことは求めていないつもりだ。「ゼミを休まないこと。ゼミ活動を(建前だけでも)部活・バイトよりも優先すること。」これは当たり前のこと。入ゼミ面接の時にした約束だ。それが苦痛であれば、もっと楽をさせてくれるゼミは他にいくつもあったはずで、そちらを選ぶべきだっただろう。やはり、約束は守ってもらいたい。

もっと熱く燃えたぎるような時間を過ごしたいものだ。彼らが真の意味で戦える集団になるまでにはもうしばらく時間がかかりそうだ。