Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

オンライン集中講義(東大)第1日

今日から東京大「政治経済学」の集中講義を4日間にわたって担当する。コロナ禍が収束しないため、2年連続でオンライン(ZOOMによるリアルタイム配信)授業となる。

福井県立大は1コマ90分のため、2単位のために15コマ必要で、3コマ×5日というスケジュールだったが、東大は1コマ105分のため、2単位のために13コマ必要で、3コマ×3日+4コマ×1日というスケジュールになる。4日間で終えられるかわりに、そのぶん1日あたりの授業負担が大きく、本当にものすごく疲れるので、去年と同様に体力温存を最優先して大阪(北浜)のビジネスホテルに宿泊することにした(もちろん自腹)。

この授業にかぎったことではないが、学生の表情(反応)が見えないオンライン授業は本当にやりづらい。機器の操作にも気を取られ、教えることになかなか集中させてもらえない。手足を縛られた状態で授業しているような感じだ。2018年の小樽商大での集中講義で体験できた受講生との交流がとても刺激的だったので、そうした刺激を再び期待して引き受けた東大での集中講義だったが、2年連続で当てが外れた。とは言え、受講生にまったく罪はない(彼らも被害者)ので、(オンライン授業は本当に大嫌いなのだが)微力の及ぶ範囲で少しでも良い講義を受講生にお届けしようと気力を奮い立たせた。

10時25分に開始した講義は、17時前にようやく終了。コメント(チャット)を整理し、講義時間中に届いた仕事メールの返信を書いていたら、あっという間に19時過ぎに。20時前にホテルにチェックイン。(本来であれば昨日で解除されていたはずの)緊急事態宣言の延長により、夕食をとれるような店がどこも空いておらず、テイクアウトの餃子を食べて夕食とする以外になかった。本当にわびしい。こんなはずでは。コロナが収束してくれていたら、東大の本郷キャンパスで講義し、浅草橋の「西口やきとん」(大好き!)で夕食を楽しめたはずだったのに。

【5471】

HETSAは2年連続で大会開催中止

9時半から13時半まで経済学史学会常任幹事会(オンライン)。15時からヘアーズキタムラさんで新学期に備えて髪を切ってもらう。子どもたちの就寝後は、先の常任幹事会での議論を受けて、委員会メンバーへの連絡メール書き。勘を鈍らせないよう、30分ほどロシア語動画を視聴。

HETSA(オーストラリア経済学史学会)の年次大会は昨年に続いて今年も開催中止となることが会長から正式にアナウンスされた。来年(10月予定)こそ3度目の正直となるか。とはいえ、開催されても豪政府の入管の厳しさ次第では、日本からの参加は難しいわけだが。メルボルン・・・行きたいなぁ。

【2332】

ゼミ生に新学期の連絡

11時前にようやく起床。昨晩はノンストップで10時間近く眠ったことになる。今週はやや働き過ぎたとはいえ、こんなふうにすぐに疲れがたまるのは悩ましい。中年街道爆走中だわな。

昼食を自宅近くのうどん屋さん「味美庵」ですませ、午後から活動開始。京都高島屋のALKAに靴の修繕を依頼する。2足持って行ったが、1足(お気に入り)は残念ながら寿命(酷使?)で修繕かなわず。ついでに、息子を寺町通の駄菓子屋に連れて行く(娘が自宅近くの公園で友だちと遊ぶ約束をしていたため)。

子どもたちの就寝後、新学期(9月21日から)の授業についての連絡メールをゼミ生に書いて送る。なかなか収束しないコロナ禍、緊急事態宣言の延長により、またしても大幅な軌道修正を迫られた。全ゼミ生、すなわち、学部3学年(2-4回生)プラス大学院のすべてに、メールを書いて送るだけで、3時間近くも要した。特に(実際にゼミ活動がまだ始まっていない)2回生に対しては、本人・親の不安もあるだろうから、文面にものすごく気を遣った。

【3116】

YSS 2021

今日は2021年度(第17回)経済学史学会主催若手研究者育成プログラム(YSS:Young Scholars Seminar)の開催日。今回のテーマは「経済学史と現代社会をつなぐ」で、メニューはITAさん(ベンサム)、SKさん(マルクス)、SNさん(アロー)による講演。コロナ禍が収束しないため、昨年に続いてオンライン開催となったが、自宅からの参加が難しい状況なので研究室へ。YSSを所轄する企画交流委員会の委員長職は今年3月末に任期を全うし、今回は一会員としての参加である。KWTさんの手際のよい司会進行のおかげで、予定されているプログラムが滞りなく進む。参加者は40名近くもあり、成功と言ってよいだろう。

今週も月から金までフル回転。さすがに疲労困憊。帰りの電車で爆睡。

【5803】

入試関係業務

朝からほぼ終日、入試関係業務に従事する。17時前にやっと解放され、研究室へ戻る。某学会賞の審査結果の報告書を清書し、審査委員長のIさんへメールで送る。大学院生に新学期の授業についての連絡メールを書いて送る。この時点で19時半を過ぎており、本日の業務は終了。帰路につく。

今日のロシア語の勉強は音声教材オンリー。久々にこの2冊を。既知の単語でも音だけではすぐに意味を把握できない。視覚情報に頼りすぎていることが判明。

【6782】

学会賞の審査

昨日のハードワークの反動で、朝からずっと不調(頭が重い)。なかなかエンジンがかからない。時間を無駄にできないので、研究室を片付けたり、新学期の授業用資料のコピーをとったり、東大集中講義の映像教材の選定などをして過ごす。16時くらいからようやくエンジンがかかり、(今週土曜が締切の)某学会賞の審査結果の報告書(初稿)の作成を開始する。書くべき内容はすでに頭の中にあったものの、文章の表現を整えるのに苦労し、A4で2枚書くだけに4時間近くも要してしまった。

『ロシヤ語四週間』(二巡目)は第三週第二日「動詞の体」を終える。

【6981】

校正・申請・採点

週の仕事始まりの月曜日から怒涛の一日。

まずは、Studies in Burke and His Time誌に掲載予定の拙稿のゲラの校正作業(完了)。それから、明日が締切となっている科研費の申請手続(完了)。最後は、福井オンライン集中講義の試験答案(レポート)の採点(完了)。

採点結果(成績分布)は以下のようになった。

履修者69 / 受験者51 / 優13 / 良13 / 可16 / 不可9 (受験者の合格率82.4%)

素点だと受験者の合格率が74.5%で、8割を下回ったので、かなり無理をして4名に下駄を履かせて、何とか82.4%まで引き上げた。内容以前に執筆要領を無視して書いているものが案外多く、それが残念であった。

福井では千里山のように優(80-89点)と秀(90-100点)の区別がなく、80点以上はすべて優となる。優13名中、千里山では秀に相当する90点以上は3名(1回生2名、2回生1名)。3・4回生に90点以上はおらず。上回生の奮起を期待したい。

ハードワークが過ぎて、帰りの電車の中ではグロッキー。ロシア語の勉強をする余力は残っていなかった。今週は少しでも多くロシア語の勉強を進めたい。来週は東大の(結局オンラインになってしまった)集中講義が控えており、勉強時間の捻出が今週以上に難しそうなので。

【6009】

科研費ミーティング

休日ながら、午前は仕事メールの処理。午後は14時から16時まで科研費に関するミーティング。16時から息子と自転車の練習の約束をしていたので、それに間に合うよう科研費ミーティングを中座させてもらったのだが、その数分前に息子が近所の友だちと遊ぶ約束を取り付けており、父親との約束はキャンセルされてしまったとさ。そんなわけで、今日も外出なし。

隙間の時間を利用してロシア語の勉強を進める。『ロシヤ語四週間』の復習(第三週第一日「人称代名詞、再帰代名詞、物主代名詞、指示代名詞」の二巡目)。

【0】

拙稿がStudies in Burke and His Time誌にacceptされる

休日。低気圧の影響もあったのか、夕方まで頭の中がモヤモヤして、まったく元気が出なかった。ほとんど何もせずに、ぼんやりと過ごす。やりたいこと、やらねばならぬことは数々あれど、休息のための休日だと割り切ることにする。夕方、息子と自転車の練習に出る予定だったが、タイミング悪く大雨に見舞われて断念する。

「拙稿がHistory of Economics Review誌にacceptされる」というエントリー(日記)を書いたのは今年の3月23日だが、今度は別の拙稿に対してStudies in Burke and His Time誌からacceptの報が届いた。こちらはもともと昨年3月に開催予定されるはずだった国際アダム・スミス学会での報告用に用意したもの。新型コロナ感染症の流行のために学会が開催中止になり、その後も感染拡大がなかなか収束しないため、国際学会での報告機会がその後もまったく消失してしまった。「国際学会で報告→専門誌へ投稿→rejectされる→reviseした原稿を(別の)国際学会で報告→(別の)専門誌へ投稿→→rejectされる→…」というプロセスを繰り返しているうちにどこかにacceptされる、というのがこれまでの基本パターンだったわけだが、今回の論文は国際学会で一度も報告しないまま活字化されることになる。すんなりacceptされたように見えるかもしれないが、全然そうではなくて、すでに2つの専門誌からrejectを食らっており、実は三度目の正直だったので、喜びよりも安堵のほうが大きい。これで英語論文のpublicationは7本目*1ということになる。

子どもたちの就寝後、ロシア語の勉強を2時間ほど。『ロシヤ四週間』の第二週第七日「形容詞の比較級と最上級」(2巡目)で、苦手意識のある形容詞を復習する。やはり手ごわいが、それでも1巡目よりはかなりサクサク進む(当たり前か)。

【0】

*1:History of Economics Review誌に2本、Studies in Burke and His Time誌に2本、Modern Age誌に1本、Erasmus Journal for Philosophy and Economics誌に1本、The History of Economic Thought誌(『経済学史研究』)に1本、合計7本。