Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

今日のBGM

オフコース東芝EMI時代に残した全シングル21枚42曲(A・B面とも)をリリース順にCD3枚にまとめたもの。小田作品と鈴木作品のコントラスト、二人のハーモニーこそオフコース。「さよなら」のヒット以降、両者のバランスが崩れ、音楽的にも煮詰まってしまった(「I LOVE YOU」「言葉にできない」に典型的なように、小田の書く曲に鈴木の居場所がなくなってきた)オフコースだが、このシングル・コレクションを聞けば、彼らの音楽の真髄がわかる。清水・松尾・大間の参加によってフォーク・デュオからバンドへと脱皮しつつある時期(アルバムで言えば「SONG IS LOVE」〜「FAIRWAY」)がサウンド的にも明るく躍動感に満ちていて(エレピのバッキングがいい)個人的には一番気に入っている。小田作品では「眠れぬ夜」「めぐる季節」「思い出を盗んで」、鈴木作品では「ランナウェイ」「ロンド」「愛の終る時」が特に気に入っている。音質もよくなっている気がする。リマスターされているのか?縮小版だが復刻されたシングル・ジャケットが付されているのも嬉しい。

これらのシングルの大半は小田や鈴木がまだ20代半ばの頃に書かれたのに、なぜか「まだ若いあの頃みたいに ときめくこころはもうけれど」とか「青春はたそがれて 夢はひそかに別れを告げる」といった懐古的な歌詞がいたるところに。二人とも老成していたんだな。僕がこれらの曲をリアルタイムで聞いていたのは十代前半。当時は聞き流していた歌詞が、今の年齢になるとやたらと胸につきささる。

どうして今頃になってオフコースやチューリップなのか?先月幼なじみのY君と18年ぶりに再会したせいだろうか。十数年たって聞き返してみても相変わらず良いものは良い。音楽も友情も色あせはしない、ということかな。

シングルス

シングルス