Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

キノハチ研究会(哲学古典読書会)

例によって午前中は整体で、13時過ぎに大学に到着。秋学期の終了が間近なので、期末試験関係の雑務に追われる。6限「キノハチ研究会」では『道徳の系譜』第3論文の前半を読む。これまで以上に骨の折れる文章だが、2回生Mとしや君がくじけることなく読み解いてくれた。わずか3か月で彼の読解力が飛躍的に伸びたことがわかる。来週、第3論文の後半を読んで、『道徳の系譜』全体を読了したことになる。

2005年度は、前期にキノ研でデカルト(『方法序説』)を読み、後期にキノ研でニーチェ、番外編でレヴィ=ストロース(『悲しき熱帯』)を読んだことになる。これまでかなり多くの種類の授業を担当してきたが*1、学生と一緒に古典を読み解く授業は、他のどの授業よりも大きな知的興奮を僕にもたらしてくれる。しんどいけどやりがいがある。無理してみるものだな。

*1:学部科目だけでも8年(実質7年)間にこれだけの種類を担当した。基礎経済学、基礎経済英語、基礎演習、経済学ワークショップ、経済学(入門2、リレー式講義)[以上1回生科目]、日本事情[留学生科目]、英書講読、外国書研究1、経済学説史、経済思想史、社会思想史、経済学特殊講義(マルサス経済学と現代、記憶の思想史、経済哲学入門、人権・教育・市場)、演習。カリキュラムの変更により科目名称が単に変わっただけのものも含まれてはいるが、それでもかなり多いほうだと思う。留学生科目や人権科目については、自分が適任者だと思わないが、なぜか担当を依頼されてしまった。一度くらい1回生向けの大人数講義科目(「初級マクロ経済学」など)を担当してみたいのだが、なかなか声がかからない。