Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

シンクロニシティ・コンサート

ポリス(The Police)はスティング(Sting)が在籍していたことで知られるスリー・ピース・バンド。人気絶頂期(1983年)、アルバム「シンクロニシティ」に伴うコンサートを収めた本作は、発表当時からライブ・ドキュメンタリー・ビデオの最高峰として高い評価を獲得していた。DVD化にあたって「シンクロニシティII」「ロクサーヌ」「インビジブル・サン」「高校教師」の4曲が追加収録され、コンサートがより完全な形で再現されるようになった。

ビデオ化に際して、どうしてこの4曲がカットされてしまったのか、理解に苦しむ。「シンクロニシティII」でのアンディ・サマーズのギター、「高校教師」でのスティングのヴォーカルは圧倒的だし、「インビジブル・サン」でシンセを弾きながら歌うスティングの姿も新鮮だ。ボーナス・トラックとしてではなく、コンサートの全体を一つの流れとして見たかったという不満は残るけれども、「シンクロニシティII」は全ロック・チューンの中で十指に入るほど好きな曲なので、それを映像で味わえる喜びだけで不満は吹き飛んでしまう。

もちろん追加収録の4曲だけが「売り」ではない。全曲にリマスターが施されて、音質は格段にアップ。ただでさえ巧みな演奏がより巧みに聞こえる。演奏の熱さで聴いている自分の身体が溶けてしまうそうだ。特にこのコンサートでのコープランドのドラミングのテンションの高さは尋常ではないぞ。神がかっている。「キング・オブ・ペイン」は何度観てもいい。イントロで木琴を叩いていたコープランドがドラム・セットへと駆け戻る。その姿の格好よさに鳥肌がたったドラム小僧は世界中に数え切れないほどいるはず。僕もそうだった!

シンクロニシティ・コンサート [DVD]

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