Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

為春会

仕事としては学部教授会と大学院委員会だけだったのだが、どちらも議案が多かったので、すべてが終わったのは18時前。18時開始予定の「為春会(いしゅんかい)」出席のため急いで梅田に向かう。

「為春会」というのは、毎年今頃の時期に開催される学部単位の懇親会。入試業務終了の慰労会、新任教員の歓迎会、在外研究出発者の歓送会を兼ねている。

僕の現在の職階は助教授なのだが、助教授以下の専任スタッフでは今や一番の古株になってしまった。*1その関係もあって、助教授以下でただ一人大学院の授業を担当しており、大学院委員会の構成メンバーでもある。その結果、助教授以下ではただ一人「春為会」の会場入りが遅れることになった。

会場のホテルに到着した時には、助教授・講師の面々はすでに一つのテーブルに集結してしまっており、そのテーブルの座席はすべて埋まっていて、僕の座席は残されていなかった。別にベテラン教授と席を同じくするのが決して嫌だったわけではないのだが、普段しばしば一緒に飲んでいる方々であったし、「僕だってまだ若手なんだけどなぁ。こういう時くらいしか歓談のチャンスがないのだから、あちらのテーブルに混じりたかったなぁ」というのが正直な気持ち。まぁ、いわゆる一つの「疎外感」である。図太く見えるかもしれないが、僕だってたまにはこういう気分になるのだ。

これだけ大学が忙しくなると、同僚とはいえ、数名でもなかなか一緒に集まる機会はない。同世代のスタッフとは、5年後、10年後、20年後のためにも、今のうちからもっと意思疎通をしておきたいのだが、大学教員は個人研究室を持った一国一城の主であるし、原則的に裁量労働なので、同じ委員会のメンバーでもないかぎり、同僚であっても言葉を交わす機会すらめったにないのだ。だからこそ、今日のような日を大切にしたかったのだが、なかなかうまくゆかない。残念だ。

「nakcazawaさん、僕は京都ファンなんです。京都の観光案内してください」なんて同僚に頼まれたら、僕は喜んで引き受けてしまう。だって、風通しのいい職場って、本当に大事だと思うから。信頼はお金では手に入らないから。同僚は僕ほどそういうことに執着していないのかな? 僕が気にしすぎ?

同じ「経済学」とはいえ、数理経済学経済思想史との間に共通の話題を見つけるのはけっこう難しい。仕事以外に共有できる何かを持つほうがずっと簡単な気がする。それは音楽であってもかまわないけれど、オタク的になりそうだから、今は一緒に大文字山登山を楽しんでくれる同僚を募っている。*2一緒に汗を流せる機会って大切だと思う。

この京都ガイドはおすすめ。地元民*3が言うのだから間違いない。*4

景観を歩く京都ガイド―とっておきの1日コース (岩波アクティブ新書)

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*1:98年4月着任。まもなく千里山大に勤務して8年になる。

*2:「御室」や「鞍馬」もおすすめです。

*3:兵庫県出身なので生粋の京都人ではないけれど、京都生活19年なので、そろそろ地元民を名乗らせて欲しい。

*4:追伸:「フットサル→H大との合同ゼミ合宿→経済学史研究会報告」といった一連の行事からきた疲れがようやくとれてきた気がする。本当に2月末〜3月初はきつかった。