前日までの疲れを引きずったまま7時過ぎに起床。京都駅を9時過ぎに発車する新幹線に乗って東京へ。11時半前に品川駅着。怒涛の3泊4日がついにスタート。
13時から理論史研がスタート。『かの高貴なる政治の科学』の翻訳者の一人である大御所N先生もご出席されていたので、たいへん緊張したが、自分に課せられた最低限の任務は何とか果たすことができたように思う。
しんどい仕事ではあったが、この仕事を依頼されなければ、この本とこれほどまでに真剣に対峙したかどうか怪しい。数年前に原書(英語)で部分的に*1読んだ時とはまったく印象が違っていた。当時は明らかに未消化だった。これまでの人生で読んだ本の中で十指に入るほどの難しさで、途中何度も投げ出しそうになったが、そのぶん知的刺激は満点で、最後まで格闘して本当によかった。
研究会のテーマは「『かの高貴なる政治の科学』とその後』だったが、「その後」を語るには我が国の研究者の本書それ自体への理解がまだまだ不十分な段階にあるように思う。本書の真価が問われるべきなのはむしろこれからだろう。原書が公刊されたのは1983年だが、今でもまったく「古さ」を感じさせない。
懇親会では、これまで面識のなかった伏見区深草なKさん、ビジネス・エシックスなSさんらと交流できたのが大きな収穫だった。
宿泊先は三泊とも水道橋のビジネスホテル。*2深夜の東京ドームは何とも言えない美しさ。*3ホテルのベッドに身体を横たえたとたん、猛烈な疲労感と虚脱感に襲われ、すぐさま深い眠りに落ちた。