Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

大型書店のフロア・デザイン

少し早めに名古屋駅に着いてしまったので、高島屋の11階に入っている三省堂書店で小一時間ほど時間をつぶしたのだが、この書店がとてもよかった。本が探しやすいのである。

最近、(ジュンク堂など品揃えの良さを売りにした)大型書店の出店が各都市で相次いでいるようだが、天井ギリギリにまで本棚がそびえ立っているために、本を物色するために本棚と本棚の間に身体を入れてしまうと、視界がほとんどきかない。経済書を物色した後、「歴史はどこ?」「教育はどこ?」と店内を徘徊したり、本棚の配置図を確認するためにレジ横やエスカレーター横まで戻ったりしなければならなかったが、「品揃えが多い以上、探すのに手間がかなるのは仕方がない」と思って、そのことの不便さを自覚しなかった。

この三省堂はワン・フロア型の中規模書店だが、コーナーを表示する看板が天井から釣り下げられていて、店内のどこにいてもその看板が目に入るようになっている。経済の次に歴史、歴史の次に教育、と移動するような時でも、目当てのコーナーがすぐにわかり、移動にムダがない。

本棚の高さを低くすれば、品揃えは悪くなるかもしれないが、見通しのよさという別の新しいメリットが生じる。三省堂の考え抜かれたフロア・デザインに大いに感心した。