Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

期末試験問題の作成完了

午後から人気のない大学へ。期末試験問題(日本経済入門)の作成をようやく完了させる。4クラス共通のフォーマットが求められた関係で、初めてマークシート方式で作問することに。慣れない作業だったので、思った以上に手間取ってしまった。公開講座の記録原稿もようやく脱稿し、事務室にメールで送付する。図書費や出張旅費関係の事務書類も一気に片づける。

残った時間は、昨日からの続きで、『死の家の記録』を読むことにあてる。第1部(308ページまで)を読了する。全体で567ページある。ここまで長編の小説を読むのはかなり久しぶり。このまま一気呵成に読み進めたい。こういう読み進め方を堪能できるのは、年末年始休暇ならではのことだな。あまりにも凡庸な感想だが、ドストエフスキーの人間観察眼って、本当にすごいと思う。囚人たちの生態、劣等感と自尊心の複雑な絡まりが見事に描写されている。訳文もこなれていて読みやすい。訳者の工藤精一郎さんは、かつてうちの大学に勤務していたらしい。誇らしいね。

帰宅後、養老孟司超バカの壁 (新潮新書 (149))』を読み始める。ベストセラー『バカの壁 (新潮新書)』の続編だが、あまりに面白くて一気に(3時間ほどで)読み終えてしまった。書かれていることの大半がすんなり共感できるのだ。ところが、「乱読ノート」を調べてみて驚いた。『バカの壁』は2003年8月に読んだらしいが、僕が与えている評価はきわめて低かった。*1読後感が180度反対なのだ。どうやら4年半の間に僕の思考(人間関係観)は深いところで変化して、ずいぶんと養老さん寄りになっているようだ。「寄り」なんて書くと、そういう思考を実践できているみたいだから、おこがましいな。「こんなふうに自由に思考できたらいいな」という憧れの対象なのだな。

腹筋4セット。BGMはこれ。

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