Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

予期不安

授業は2限の「基礎演習(ディベート入門)」のみ。今日で練習を終える。次回・次々回とM西クラスと実際に対戦して、半期の成果を確認する。最初の数回は学生の反応が鈍く、途中脱落(履修放棄)者が続発する恐怖を覚えたが、結果的には脱落者は1名だけで、回を重ねるごとに学生たちの成長を実感させられた。総括するには少し早いが、非常に充実したクラスだったように思う。

今日は会議も学生との面会アポもないので、2限以外の時間は自分の研究のために自由に使うことができる。本来であればHETSAの準備を進めるべきなのだが、どうしても英語を読む・書く・聞く気分にならない。これは「予期不安」*1なのか? とはいえ、何もしないわけにはいかないので、社会思想史教科書の原稿(3月に編者へ提出)を論文へとバージョンアップさせる作業に取りかかる。

その教科書原稿は、内容的には新しい知見を多く含ませているもの、出版社の定めた執筆ファーマット(字数制限、注の省略、明記できる参考文献の数の制限など)ゆえ、論文の形式になっていない。やむをえず削除した叙述もかなりある。そういったものを復活させて論文形式へと近づける作業に取り組む。7月24日の科研「啓蒙と経済学」研究会で報告する予定になっている。

その流れで『はじめて学ぶ政治学―古典・名著への誘い』のODGさんとI塚さんが担当された章(「代議制」「歴史」)を読む。どちらも平易でありながら初学者をも深い思索へと誘ってくれる名品だと思う。

帰宅後、気分はいっそう散漫になる。何をしていても落ち着かないのだ。『はじめて学ぶ政治学』の「国家と社会」「立憲主義」「市民教育」「国制」「統治」の章を読むが、急に他のジャンルの本が読みたくなってきて、石田衣良の恋愛小説を4分の1ほど読んだり、吉岡秀子『セブン-イレブンおでん部会』を読み直したり。しかも、こんなアルバムを聴き直してみたり。「We Will Rise」は名曲やな。まぁ、たまにはこんな日もあるわ。ダンベル2セット、腹筋2セット。

ANTHEMS OF REBELLION

ANTHEMS OF REBELLION

Farewell to Kings

Farewell to Kings

Feedback (紙ジャケット)

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*1:「昭和的価値観」と並ぶ7期ゼミの目下の流行語。