Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

ゼミ8期生募集要項

本日配布された。ゼミの開始は来年4月だが、選考(1次)は10月9日。秋学期が始まってすぐということになる。例年とさほど変わらないが、こんな募集要項を書いた。

  • テーマ 脱常識の社会経済学――「あたりまえ」を問いなおす――
  • 指導概要 8期生を募集します。なぜ勉強しなければならないのか? 大学で何を学ぶべきなのか? 何のために働くのか? 自分らしい仕事って何だろうか? そもそも「自分らしさ」って何だろうか? 本演習では、このような日常の素朴な疑問や悩みを出発点に、自分と社会をめぐる「あたりまえ」を問いなおしていきます。3年次には、テキストの分担報告にもとづく討論が中心となります。アプローチは非経済学(社会学・心理学・哲学・歴史学等)的でもかまいませんが、どんなテーマであれ、強く深く徹底的に考え抜くことが要求されます。ゼミ生の関心があまりにもばらばらだと討論が成立しにくいので、本年度は「空気を読む」と「人間(友だち)関係」を統一テーマに掲げます。4年次には、卒業論文作成に向け、各自が関心のあるテーマを設定し、報告と討論とでもってゼミを進めてゆきます。卒業論文は必ず書いてもらいます。活発な討論の前提としてゼミ生間の強い信頼関係が必要ですから、そうした信頼を促進してくれる企画(飲み会・合宿等)は大歓迎します。「知識」よりは「好奇心」を、「学力」よりも「行動力」「企画力」「コミュニケーション力」を育む楽しいゼミにしたいと思っています。
  • 教科書 最終的には受講生と相談して決めますが、今のところ、以下の文献の中から何冊か選びたいと考えています。土井隆義『友だち地獄――「空気を読む」世代のサバイバル――』(ちくま新書)、菅野仁『友だち幻想――人と人の〈つながり〉を考える――』(ちくまプリマー新書)、山本七平『「空気」の研究』(文春文庫)、冷泉彰彦『「関係の空気」「場の空気」』(講談社現代新書)、猪瀬直樹『空気と戦争』(文春新書)、齋藤孝スラムダンクな友情論』(文春文庫)、藤原和博『人生の教科書[人間関係]』(ちくま文庫)など。
  • 応募者への課題 齋藤孝『コミュニケーション力』(岩波新書)を読んだうえで、あなた自身の「コミュニケーション力」をアピールしてください。(回答スペースが足りない場合は、応募用紙の裏面を使うか、別紙を添付してください。)
  • 応募者への要望 (1)クラブ・サークル・アルバイトよりもゼミ活動(飲み会・合宿等を含む)を優先できること。(2)提出課題について厳しく自己管理ができること。(3)パソコンの最低限の捜査(E-MAILとワープロ)に通じていること。以上は最低限の要望。特に求める人材を挙げるなら以下の通り。歴史・思想が好きな人。自分を表現し他者に伝えたいという欲求の強い人。理屈っぽい人。自己改造をめざす人。やり場のないバカなパワーを持て余している人。授業料のモトをとって卒業したい人。食費や服飾費を削って書籍費に回せる人。応募にあたって、経済学音痴でもまったく問題ありませんが(修得単位数は不問)、活字嫌いにはまったく不向きなゼミです。さびしがり屋で群れやすい人にも向きません。選考に際しては面接を実施します。面接の実施要領をE-MAILを連絡する場合がありますので、応募用紙に連絡可能なアドレスを明記しておいてください(携帯メール不可)。明記されていない場合は選考の対象外となります。